金価格が最近の高値から調整を受けたが、カルティエ、ヴァン クリーフ&アーペル、ロレックスなどのラグジュアリージュエリー・時計ブランドの価格は上がり続けている。高級ブランド各社が年初から相次いで値上げしており、結婚を控えた婚礼用の需要層などの負担が増している様相だ。
◇ 金価格が調整でもカルティエ・ロレックスは値上げ
24日世界金協会によると、国際金価格は年初に史上最高水準まで上昇した後、調整を受けた。1月の平均オンス当たり金価格は5405ドルまで上がったが、6月末現在はオンス当たり4100〜4200ドル前後で推移している。1カ月で約8〜10%下がった。
高級ジュエリーと時計の価格は年明け以降相次いで上がった。カルティエは1月に国内販売製品の価格を引き上げた。代表製品のラブリングクラシックモデルは309万ウォンから333万ウォンへ7.8%、ラブブレスレットミディアムモデルは970万ウォンから1050万ウォンへ8.2%上がった。5月には時計価格が引き上げられた。タンク アメリカン ウォッチ スモールモデルは625万ウォンから675万ウォンへ8.0%、ベニュワール ウォッチ ミニモデルは2280万ウォンから2470万ウォンへ8.3%上がった。
ヴァン クリーフ&アーペルも今年の値上げの列に加わった。3月にアルハンブラ、フリヴォル、ペルレなど一部製品の価格を約5%引き上げた。
スイスの高級時計ブランドであるロレックスも今月1日に一部時計製品の国内販売価格を約2〜5%引き上げた。特に金の含有量が高い、いわゆる「金無垢」製品の上げ幅が大きかった。「コスモグラフ デイトナ 18Kイエローゴールド 40mm」は8118万ウォンから8525万ウォンへ407万ウォン(5.0%)上がった。「スカイドゥエラー 18Kエバーローズゴールド 42mm」も9544万ウォンから1億19万ウォンへ5.0%引き上げられた。
◇ 原材料より希少性・ブランド方針の影響が大きい
金価格が調整を受けるなかでも高級ジュエリーと時計の価格が上がる理由は、これら製品が原材料価格のみに連動する商品ではないためだ。一般的な金指輪やゴールドバーは金相場が価格に直接反映される比重が大きいが、ハイエンドジュエリーと高級時計はデザイン、細工、ブランドのヘリテージ、マーケティング費用、流通網の運営費などがともに反映される。
高級ブランドは原価が下がっても消費者価格をすぐには下げない。業界関係者は「価格を下げると既存購入者の保有価値が損なわれ、ブランドが維持してきた高級イメージにも影響を与え得る」と述べ、「高額製品であるほど値下げで販売量を増やすより、価格帯を維持または引き上げつつ希少性と象徴性を管理する戦略を採る」と語った。
特に高級時計はムーブメントの開発・製造、組立て、仕上げ、品質検収、アフターサービス網の運営費用が価格に反映される。スイス現地の職人の人件費や製造設備への投資費用も小さくない。スイス時計産業連盟によると、2025年のスイス腕時計輸出額は244億スイスフラン(約46兆4000億ウォン)で前年より1.7%減少した。輸出数量は1460万個で4.8%減った。全体数量は減ったが高額製品中心の市場構造は維持されているという意味だ。
為替も国内価格引き上げの主要変数だ。カルティエ、ヴァン クリーフ&アーペル、ロレックスなど主要な高級ジュエリー・時計ブランドは大半が欧州本社のグローバルブランドだ。国内販売製品は輸入に依存するため、ウォン安が続けば国際原材料価格が一部下がっても国内販売価格の上昇圧力は高まらざるを得ない。
◇ 婚礼用も「記念品」から「代替資産」へ
結婚の婚礼用消費パターンが変わった点も値上げを下支えする要因だ。過去の婚礼用は結婚を記念する象徴的消費の性格が強かったが、最近は減価が比較的少ない高額消費財や代替資産として見る消費者が増えている。金価格の上昇、高級ブランドの繰り返される値上げ、中古取引の活性化が相まった結果だ。
業界関係者は「婚礼用需要の場合、購入時期をむやみに先送りしにくく、人気製品は価格が上がり続けるという認識が強いため、消費者が値上げ前に購入を前倒しする傾向もある」と述べ、「人気製品の場合、店舗在庫が十分でなかったり、望むモデルをすぐ入手しにくい場合もあり、値上げにもかかわらず需要は容易に鈍っていない」と語った。