イ・ジョンピョ標GSリテールマーケティング部門長(常務)は「人工知能(AI)は選択の効率を高め、忠実な情報源にはなるが、結局顧客に選ばせる最も重要なトリガーはブランドと経験だ」と述べた。

16日、ChosunBizがソウルの中区にあるウェスティン朝鮮ホテルで主催した「第14回 Consumer and Retail Forum」で、イ・ジョンピョ標・GSリテール・マーケティング部門長が「AI時代に選ばれる一食の条件」をテーマに講演している。/ChosunBiz

イ常務は16日、ChosunBizがソウル中区ウェスティン朝鮮ホテルで主催した「第14回 Consumer and Retail Forum」で「AI時代、選ばれる一食の条件:GS25シェフIPコラボマーケティングが生んだ経験消費」をテーマに講演し、このように明らかにした。今回のフォーラムは「AI時代、選択はいかに作られるのか」をテーマに開かれた。

イ常務はAI時代に商品そのものよりも文脈とストーリー、ファンダムが消費者の選択を左右すると診断した。イ常務は「AIで検索される多様な商品、その過程を通じてAIが指名するブランドとして現れれば、最も手軽に経験へつながる時代になる」とし「われわれが展開する商品やサービス、流通チャネルがAIに指名され得るかが極めて重要だ」と述べた。

ただしAIがすべての選択を代替できるわけではないと強調した。イ常務は「AIが代替できない最も重要なものは個人が自ら抱く欲望だ」とし「AIが代替するのは検索と比較、購買を助けることだが、人が持つ欲望と信念、信頼は代替できない」と説明した。

GSリテールはこうした変化に対応するため、ネットフリックスのバラエティー「白と黒のスプーン」出演シェフらと協業した簡便食商品を披露し、コンテンツと流通を結合した戦略を推進した。イ常務は「コンビニエンスストアはもはや単純な流通チャネルではなく、日常に最も近接して存在する生活文化プラットフォームだ」とし「白と黒のスプーンで作られた製品が、自宅近くのコンビニで容易に接することができる商品へとつながるプロセスを作った」と説明した。

続けて「シェフ独自のレシピと哲学、メニューが持つ叙事が込められることで、商品は単なる食べ物ではなく文脈が宿る商品へと進化する」とし「顧客の選択基準は結局、経験と叙事だ」と付け加えた。

実際の成果も公開した。イ常務は、GS25が白と黒のスプーンのシーズン1協業で19商品を発売し、4カ月間で250万個以上を販売、100億ウォン以上の売上を記録したと明らかにした。続けてシーズン2では戦略的なIPポートフォリオを構築した結果、同期間に600万個以上の累計販売量を記録し、売上も2倍以上増えたと紹介した。

またイ常務はAI時代の流通業の核心競争力として嗜好ベースのキュレーションを挙げた。イ常務は「AIは平均を推薦するが、GSリテールは顧客一人ひとりの嗜好を尊重し、キュレーションし、推薦することに努めている」とし「どれだけ多様な嗜好をカバーできるかがAI時代の真の競争力だ」と述べた。

続けて「AIに選ばせるには検索される商品にならなければならないが、結局、人の選択は指名される商品、自分の嗜好に合わせて指名される商品でなければならない」とし「これからの流通は商品を販売するだけにとどまらず、顧客が嗜好どおりに経験できる貴重な日常の経験を大衆化することが重要なコアになる」と述べた。

さらに「流通産業は顧客経験産業と表現できるほど多様な発展と進化が進んでいる」とし「顧客が自ら選び、記憶に残る経験として保持できるよう設計する戦いが、今後の流通チャネルの競争力を分けることになる」と付け加えた。

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