ファッション業界の先端技術競争が本格化している。商品企画、デザイン、マーケティングなど業務の随所に人工知能(AI)を組み込むのはもちろん、実際にAI機能を搭載した製品が発売され、ファッションショーのランウェイにはヒューマノイドロボットまで登場した。
27日、関連業界によると、眼鏡・サングラスブランドのジェントルモンスターは最近、グーグルとサムスン電子が手を組んで開発したAIグラスのデザインを担当し、注目を集めている。サングラス製品にはブランド特有の独特な楕円形の角張ったフレームが適用され、眼鏡には柔らかな丸型フレームを施した。
Meta(メタ)の場合、サングラスブランドのレイバン、オークリーと手を組みAIグラスを披露した。レイバン メタはウェイファーラー、スカイラー、ヘッドライナーなどレイバンを代表するフレームデザインで発売された。オークリー メタはランニング・サイクリング・アウトドア環境に最適化したゴーグル形状で作られた。
ファッションブランドが平凡なアクセサリーを超え、次世代ウェアラブル機器市場へ影響力を拡大する様相だ。AIグラスはこれまで機能中心で発展してきたが、大衆化の過程でデザインと装着感が核心的な競争力として浮上し、ファッションブランドの役割が際立っているとの評価だ。
ファッション業界全般でAI導入はすでに本格化した。衣料企業は商品企画、デザイン、マーケティングなど業務領域全般にAI技術を活用し始めた。消費者もオンラインプラットフォームやアプリケーション(アプリ)でAIショッピングサービス、バーチャルフィッティング、AIモデルを活用したルックブックなどに頻繁に接するようになった。
LFは国内ファッション専門モールの中で初めてOpenAIのChatGPTにLFモールアプリをリリースし、対話型ショッピングサービスを導入した。顧客がAIに時間・場所・状況(TPO)、スタイル、購入目的、ブランドなどを入力すると、LFモール内の商品を推薦される方式だ。今後、画像認識に基づくスタイル推薦、オフライン店舗連携機能まで拡大する方針である。
特にオンラインショッピングの過程でAI生成コンテンツは急速に拡散している。AIで作ったモデルやルックブック、ショートフォーム動画が増え、盗作などの論争が浮上する場面もあった。最近、ピースピーススタジオが運営するマルディメクルディと高級ブランドのクロエのルックブックが類似しているとの疑惑が提起されたが、マルディのルックブックが別途表記のないAI画像であった事実が遅れて明らかになった。
ファッション企業を対象とするAI教育や支援事業も生まれている。韓国ファッション協会は業界バリューチェーン全般にAI技術を取り入れた教育プログラムの運営を開始した。AIベースのトレンドセンシング、マーケットリサーチ、商品企画、販売データ分析などを実務に適用し、ブランド競争力を高める趣旨だ。
ファッションショーの風景も変わりつつある。ギャラクシーコーポレーションは28日、世界初のロボットファッションショーを開き、ヒューマノイドロボットをランウェイに立たせる予定だ。昨年のソウルファッションウィークでは、ランウェイを歩くあるファッションブランドのモデルがウェアラブルロボットを着用して登場し、注目を集めた。
今年、米国ファッション界の最大行事の一つである「メトロポリタン美術館衣装研究所ガラ(Met Gala・メットガラ)」にもヒューマノイドロボットが登場した。中国のヒューマノイド企業のエイジボット(AGIBOT)はデザイナーのアレクサンダー・ワン(Alexander Wang)と協業したヒューマノイドロボット「エイジボットA2」を披露した。
ハンセ実業は来月、未来のロボット衣類コンセプトを紹介するイベントを開き、デザイナー140余名が企画したヒューマノイドロボットファッションを公開することにした。今後、日常でヒューマノイドロボットがどのような服を着るのかをデザイナーの想像力で具現化した未来の衣類を披露するというのが会社側の説明である。
ソン・レウン、Youngone Holdings副会長兼韓国ファッション協会長は22日に開かれた「2026グローバルファッションフォーラム」で「ファッション産業は急変する技術環境の中でパラダイムの変化に直面している」と述べ、「AIを活用してファッション経営の効率性を極大化し、AX(AI転換)に最適化した戦略を検討すべきだ」と語った。