「まだ冷房を回さなくても涼しいが、来月からは冷たい風が出始める。」

先月29日、チュンナム・ノンサンのクァンソクミョンの田畑の真ん中に位置する巨大な温室。扉を開けて入ると外よりひんやりとした空気が感じられた。温室を支える柱はおよそ7mの高さで、首を反らせてようやく先端が見えた。上部の窓から熱い空気を上へ排出する構造のおかげで、内部温度が365日一定に維持されるという説明だ。

左右にはトマトの茎が絡み合うレールが果てしなく続いていた。茎ごとに、まだ実がついていない黄色い花から、緑がかったトマト、真っ赤に熟したトマトまでが層をなしてぶら下がっていた。根は土の代わりに栄養液が注入されるココナツ殻で作った人工培地の上で育ち、上部には発光ダイオード(LED)照明が一定間隔で設置されて生育を補完する。光、温度、栄養供給が噛み合うトマト栽培の現場は、まるで製造業の生産ラインを見ているようだった。

イーマートで発売した機能性トマト「リコマト」を栽培する忠清南道・論山のファムファム・スマートファーム。/クォン・ユジョン記者

この日訪れた場所は、イーマートで販売中の機能性トマト「リコマト」を栽培するスマートファームだ。リコマトは抗酸化成分であるリコペン含有量を一般的なトマトより約3倍水準に高めた品種で、最近イーマートで単独発売された。リコペンは体内の細胞を攻撃する活性酸素を減らし、老化防止、免疫力強化に役立つ成分として知られる。ステビアトマトに続き、機能性トマト市場を狙った製品である。

キム・ヒョジン イーマート国産果物担当バイヤーは「日本など海外ではビタミンC、ギャバ(GABA)など機能性トマトがすでに多様に流通している」と述べ、「韓国でも健康的な甘みを前面に出したステビアに続く機能性トマトを育てようという趣旨でリコマトを開発することになった」と語った。

イーマートはその過程で栽培環境の重要性に着目した。リコマトのような機能性品種は、実験室のように完璧な条件が整ってこそ品質をきちんと実現できるためだ。近年の気候変動で栽培環境が次第に不安定になる状況下、安定的な需給のためにはスマートファーム設備の必要性が高まっている。

イーマートが発売した機能性トマト「リコマト」を生産する忠清南道・論山のファムファム・スマートファーム。/クォン・ユジョン記者

とりわけトマトは暑さに弱い作物で、7〜8月の猛暑期に価格が急騰する場合が多い。ここ数年、高温現象が繰り返されるなかで生産量の変動性が大きくなり、需給の不安も頻発した。実際、外食業界ではトマト供給が円滑でなく、フランチャイズのハンバーガーやサンドイッチから一時的にトマトが外れる事例も発生した。

スマートファームを運営するファムファム関係者は「韓国で夏季にトマトを安定的に栽培できる場所は多くない」と述べ、「気温の低いカンウォンドの山地でも梅雨や強風などの変数で安定的な生産は容易でなく、一般的な温室やスマートファームでも並の設備では持ちこたえにくい」と語った。

リコマトを生産するスマートファームは、冷暖房などの先端設備により外気温に関係なく栽培環境を維持でき、夏季でも生産を続けられる。現在は4500坪規模の温室のうち半分の約2000坪規模で、1週間に約10〜15トン規模を生産している。

イーマートが発売した機能性トマト「リコマト」を生産する忠清南道・論山のファムファム・スマートファーム。天井にLED灯が設置されている。/クォン・ユジョン記者

現在進行中の1万坪規模の増設が終われば、リコマトの生産量はさらに増える見通しだ。追加スペースに6月ごろ定植(定植・苗を植えること)すれば、トマトの需給が最も不安定な8月には生産量が現在比で約3倍水準に増えると予想された。リコマトの栽培はおよそ2カ月を要する。

先月に初発売されたリコマトの市場反応は悪くない状況だ。平日ベースで約1000パックが販売され、プロモーション実施時には1日3000〜4000パックまで販売量が伸びることもあった。若い年齢層の消費者比率が高い店舗を中心に好評が続いている。

トマトはイーマートでイチゴに次いで通年の売上上位を維持する代表的な果物だ。特に30〜40代を中心に健康管理需要が増え、機能性トマトへの関心が高まっている。現在、イーマート全体のトマト販売においてステビアなど機能性トマトが占める比率は約20%水準である。昨年の機能性トマト売上は前年対比で約16%増加した。

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