19世紀にサルデーニャ王国を統治したサヴォイア家が拠点としたのはイタリアのピエモンテである。サヴォイア家の食卓を飾ったのはピエモンテを代表する土着ブドウ品種であるネッビオーロだったという。とりわけ国王カルロ・アルベルトはネッビオーロで造ったバローロワインを好んだ。

バローロ地区の侯爵夫人ジュリア・コルベール・パレーティは、四旬節を除き王の食卓に毎日バローロが上るよう、数百個のBarrelにワインを詰めて送った。この逸話は、バローロが貴族文化とともに成長し「王のワイン」として定着した象徴的な契機とされる。

しかし城壁の外にある農家の食卓は異なった。高価だったネッビオーロは収穫後すぐに市場に出すか王室に上納しなければならなかった。農民の日常とともにあったのはバルベーラ品種である。やせた土壌でもよく育ち、酸が高く保存性に優れ、パンやチーズといった素朴な食事にもよく合った。このためピエモンテでは、ネッビオーロを「特別な日のワイン」、バルベーラを「日常のワイン」にたとえる表現が伝わることもある。

長い歳月、ピエモンテの赤ワインを代表する品種はネッビオーロだった。長期熟成能力に優れ強い骨格を備えるバローロとバルバレスコの産地でネッビオーロの名声を牽引した。庶民が愛飲したバルベーラは、酸が高く生産量が多い特性のため、長らく軽く消費されるテーブルワインとみなされた。

変化は1990年代以降に現れた。生産者が収量を思い切って絞り、選別したブドウを用い、精巧なオーク熟成を導入しながら評価が変わった。バルベーラは料理に寄り添う酸と果実風味を同時に備える品種として再解釈され始め、ピエモンテの自然環境を表現するもう一つの赤ワインとして注目されている。

グラフィック=ソン・ミンギュン

この流れを示す事例の一つがピアンカネッリ(Cascina Piancanelli)ワイナリーだ。ピアンカネッリはイタリア・アスティ地区のロアッツォロ(Loazzolo)に位置する家族経営のワイナリーである。創業者の三代目で醸造学者のシルヴィオ・ライオロが、ブドウ栽培から瓶詰めまでの全工程を自ら管理し、自社畑で収穫したブドウのみを用いてワインを生産する。

「ピアンカネッリ バルベーラ・ダスティ ソムニウム(Somnium Barbera d'Asti DOCG)」は、このワイナリーがバルベーラ品種で造る代表的なワインである。ソムニウムはラテン語で「夢」を意味する。かつて民衆の酒とだけ見なされたバルベーラの地位を世界トップクラスのワインへと変えるという、ワイナリーの願いを込めた名称だ。

ワイナリーは約20ヘクタールの畑を保有し、畑は標高約300mの高地にある。凝灰岩と泥灰岩が混じる土壌は水はけがよく、ブドウの根が深く張ることで複合的なミネラルの風味を形づくる。南東向き斜面の豊富な日照はブドウを十分に熟させる。同時に冷涼な気候がバルベーラ特有の酸を維持するのに寄与する。平均樹齢約20年の樹から凝縮した風味が形成される。

醸造工程は精密さの連続である。バルベーラの酸味を柔らかく整え、質感を安定させるための過程だ。ブドウは収穫後に破砕し、摂氏26度で約12〜15日間の発酵と醸しを行う。続いて乳酸発酵を進め、4カ月間、澱とともに熟成する。その後フランス産オークのBarrelで約8カ月熟成する。アリエ、トロンセ、ヴォージュ各地域からのオークBarrelで熟成し、30%は新樽を用いて骨格を与え、残りは2〜4年樽を用いてほのかな風味を付与する。瓶詰め後、最低2カ月の追加熟成を経てリリースされる。

グラスに注ぐと濃いガーネットの色調を帯びる。よく熟したチェリーとレッドカラント系の赤い果実香が中心を成し、熟成由来のバニラとトースト、ほのかなココアのニュアンスが続く。明瞭な酸が骨格を支え、余韻が長く続く。熟成チーズやパスタ、ローストおよびグリル料理など多様な肉料理とよく合う。2025 大韓民国酒類大賞 旧世界赤ワイン部門で大賞を受けた。国内の輸入元はピエンエスワインカンパニーだ。

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