「凍えて死んでもアイス」を意味する「얼죽아」トレンドがアイスクリーム業界へ広がり、閑散期とされる冬季にアイスクリームの販売量が増加したと把握された。寒波の影響で外出を控え、自宅でデザートを楽しむ人が増えたことで、季節の区分が以前より曖昧になったとの分析が出ている。
28日、関係業界によると、今年の冬はコンビニ4社のアイスクリーム売上が一斉に増加した。GSリテールが運営するコンビニGS25は、今月1日〜23日のアイスクリーム売上が前年同期比47.7%増加したと明らかにした。タイプ別ではバー（165.1%）とカップ（81.9%）形態のアイスクリームが大きく伸びた。今年発売したフローズンソルベ、アイスブリュレなどが11月のアイスクリーム売上上位10位圏に入って支持を得た。
同期間、BGFリテールが運営するコンビニCUのアイスクリーム売上は12.7%増えた。「トゥゲザー」で代表されるホームタイプのアイスクリーム売上が59%増加した。ハーゲンダッツなどプレミアムアイスクリームも33%増加した。BGFリテール関係者は「自宅に近いショッピングチャネルであるコンビニは、冬季でもアイスクリーム購入のアクセスが良く売上が増えた」と述べ、「高物価の負担から外食の代わりにホームパーティーを選ぶ需要が増え、ホームタイプやプレミアムアイスクリームの販売量が増加した」と語った。同期間、コンビニのセブンイレブンとイーマート24もアイスクリーム売上がそれぞれ5%、7%増加した。
このようにアイスクリームの売上が伸びる中、関連業界は冬季の新商品投入やプロモーションの実施など積極的なマーケティングに乗り出した。SPCベスキンロビンスは12月の「今月の味」アイスクリーム発売に合わせ、シングルレギュラー購入時に500ウォンを追加するとダブルジュニアサイズへアップグレードできる「ダブルアップ」プロモーションを実施している。CUは人気アニメ「ポロロ」の10作目の劇場版「ポロロ劇場版スイートキャッスル大冒険」公開（11日）に合わせ、関連コラボ商品を発売した。該当アニメは極地方が舞台で、コラボ商品にマンゴーピーチシャーベットアイスクリームが含まれた。
先立ってコーヒー業界では、冬でもアイスアメリカーノを飲む「얼죽아」トレンドが定着した。外食の物価負担が大きくなり、飲食店の代わりに自宅で年末の集まりを行う消費者が増えたことも、菓子とアイスクリームの販売量増加に影響した。アイスクリーム業界関係者は「最近、アイスクリームの保管や配送技術が進展し、デリバリーや包装が増えた」と述べ、「コンビニや無人アイスクリーム販売店など自宅からのアクセスが良いチャネルも増え、冬でもアイスクリームを買い置きする消費行動が表れている」と語った。続けて「冬にはアイスクリームは売れないという認識は依然として残ってはいるが、足元の売上が伸びる中で、消費者を引きつけるプロモーションを企画することが重要になった」と述べた。