F&Fが3700億ウォン規模のデザインガイドライン不遵守に関する損害賠償訴訟が提起されていた海外協力会社との法的紛争を終結した。
F&Fは19日の公示で「海外協力会社モビン・サル（MOVIN SARL）が当社および当社の子会社であるセルジオタッキーニ・オペレーションズ（STO）、セルジオタッキーニ・ヨーロッパ（STE）などを含む8者に提起した損害賠償請求訴訟に関連し、当社を含む計8名は原告との訴えの取下げについて合意した」と明らかにした。
モビン・サルはセルジオタッキーニのライセンス契約を締結し、衣料を生産・販売してきた海外協力会社である。セルジオタッキーニはF&Fが展開中のグローバルプレミアムスポーツブランドである。
先にモビン・サルは2024年にF&Fとセルジオタッキーニ・オペレーションズ、セルジオタッキーニ・ヨーロッパなど計8者を相手取り、英国で約3700億ウォン規模の損害賠償訴訟を提起した経緯がある。
F&Fによると、モビン・サルは本社の勧告にもかかわらず、デザイン承認の過程でガイドラインと品質管理手続きを守らないまま製品を生産した。これを受けF&Fは2024年秋冬シーズンの一部製品についてライセンスホログラムの発行を中断した。その後モビン・サルは未承認製品の販売が制限され、自社流通時にライセンス契約の解除につながる可能性を懸念して訴訟を提起したと伝えられた。
F&Fは今回の合意に関し「訴訟の進行過程でセルジオタッキーニブランドのデザイン哲学と品質基準、当社が保有する契約上の権利と責任が十分に疎明され、その結果、訴えの取下げで合意に至った」と説明した。
続けて「訴訟を長期化させるよりも経営資源をグローバル事業拡大に集中する方がより合理的だと判断した」とし「これを起点に今後もセルジオタッキーニのブランド価値を高めるため、グローバルライセンス管理とパートナーシップ運営を継続的に強化していく予定だ」と述べた。