「ロッテに来れば毎シーズン楽しいことがあるということを消費者に刻み込みたい」
チャン・ヘビンロッテ百貨店シグネチャーイベントチームチーム長は12日、ソウル松坡区の「ロッテタウンクリスマスマーケット」でChosunBizと会い、「家族、友人、恋人同士で来て経験と記憶を共有する場所になってほしい」と述べた。ロッテ百貨店は2023年から3年のクリスマスマーケットを披露している。チャンチーム長がこのプロジェクトを率いてきた。
クリスマスマーケットは2026年1月4日までソウル松坡区ロッテワールドタワーのワールドパーク芝生広場で開催する。800坪規模で過去最大である。高さ13mの超大型ツリー、人工雪のスノーシャワー、2階建てメリーゴーラウンドなどとともに全51ブースで構成した。ロッテウェルフード「ガナチョコレートハウス」、オリーブヤングのスナックブランド「ディライトプロジェクト」の体験型ポップアップブースなども運営する。事前予約は3回にわたり実施した。ファストトラックチケットはすべて10分以内に完売した。
昨年比で最大の変化は空間構成である。チャンチーム長は「昨年はコンテナを活用した路地のコンセプトだったが、今年は四角い構造のテーマパーク形態で構成した」とし「空間の活用度が上がり、来場者が写真を撮る動線も改善した」と語った。来場者が自然に歩いて滞在できる構造にしたというわけだ。
チャンチーム長をはじめとするイベントチームは、クリスマスマーケットの企画のために1年中海外事例の調査をしたという。チャンチーム長は「ドイツ・オーストリア・ロンドンなどで開かれるクリスマスマーケット、日本の麻布台ヒルズのモエ・エ・シャンドンラウンジ、ニューヨーク・ブライアントパークのウィンタービレッジなど世界各国の事例を調べた」と述べつつも「重要なのは韓国の顧客に合うように再解釈しなければならない点だ」とした。さらに「毎年イベントが終わると、顧客が何を好み、また何に物足りなさを感じたのかレビューするが、今年もこれを反映して空間とコンテンツを調整した」と述べた。
ロッテクリスマスマーケットで販売する製品や食品は大半がこの場でのみ販売する特別な製品だ。例えば「ガナチョコレートハウス」はチョコフォンドュ、カップケーキなどクリスマスマーケット向けの新製品15種を開発し、ロッテクリスマスマーケットでのみ販売している。「サムサムサム」という飲食(F&B)ブランドもロッテ百貨店で洋食レストランを運営しているが、クリスマスマーケットのためにトッポッキなど粉食メニューを開発した。
「シシホシ」というライフスタイル編集ショップも百貨店に入店しているブランドだが、百貨店で販売する製品とは異なる構成でクリスマスギフトショップを運営している。また昨年のマーケットで「飲食ブースが増えると良い」というレビューを反映し、今年は昨年比でF&Bブースを拡大して運営している。今年のF&Bブースは計26カ所で昨年より20%増加した。寒さを避けられるドーム型の屋内空間「ビッグテントダイニングホール」内の座席規模も20余席から50余席に増やした。
チャンチーム長によると、クリスマスマーケットの来場者は前年対比で約10%増加し、売上は約30%伸びた。チャンチーム長は「事前予約を受けて空間の密集度を管理しているため、観覧客をむやみに増やしてはいない」とし「こうした状況で売上が増えたのは、観覧客が今年のマーケットを好んでいる裏付けだと思う」と述べた。
チャンチーム長は「ブランドチームはクリスマスマーケットを含め年間4件ほどの大型イベントを準備するが、毎シーズンごとにロッテに来れば楽しいことがあるということを消費者に刻み込みたい」とし「ロッテは世代を横断し、誰もが接点を持つブランドだ。クリスマスマーケットでも家族、友人、恋人同士で来て経験と記憶を共有してほしい」と述べた。