クーパンCISOマティス韓国で来年上半期にパスキー導入へ

ブラット・マティス最高情報セキュリティ責任者（CISO）は16日、「韓国でも来年上半期までにパスキー（passkey）を導入する」と語った。

パスキーは、パスワードなしで顔、指紋などの生体認証やPINなどを活用する認証方式である。外部からのハッキングや窃取リスクが低いため、企業がセキュリティ強化の措置として用いている。クーパンは台湾でパスキーを導入して運用中だが、韓国のクーパンには導入していない。

マティスCISOはこの日、国会科学技術情報放送通信委員会（科放委）の人事聴聞会で「台湾にパスキーを導入したのは3カ月余りだ」とし、「韓国でもパスキー導入に向けた準備が進んでいる」と述べた。

これに先立ちクーパンは先月14日、台湾でグローバル基準に合致する専用パスキー技術を独自開発し、普及させたと明らかにした。パスキーの普及を土台に安全なショッピング環境、消費者保護などの成果が認められ、台湾政府が挙げる「着善電子商取引企業（友善電商）」に選定された。

クーパン台湾のホームページには「デジタル時代のアカウントセキュリティはすべての関心事だ」とし「クーパンはグローバル標準認証を受けたパスキーを導入し、ワンクリックで安全にログインしてショッピングできる」との案内文言を掲げた。先月17日、19日にはパスキーの使用法を各所に掲載した。

マティスCISOは「韓国市場は顧客数が多いため、パスキー導入の過程でより複雑なプロセスが必要だ」とし、「導入過程で顧客不便を最小化しつつ、迅速に導入できるよう努める」と述べた。