LG生活健康が進める飲料事業の構造改革が停滞している。2025年8月に経営効率化のため、業績不振の子会社ヘテhtb（旧ヘテ飲料）を売却案件として出したが、適切な買い手候補が現れない状況だ。
15日、関連業界によるとLG生活健康のヘテhtbディールクロージング（取引終結）が遅延している。2025年8月に売却検討の事実が初めて伝わり、業界内外の関心を集めたが、現在は進行中の交渉はないというのが会社側の説明だ.
当初、コーヒーフランチャイズのメガコーヒー運営会社Nhouseが有力な買収候補として取り沙汰されたが、価格など取引条件に関する意見の相違が埋まらず、最終的に交渉は不調に終わったと伝えられている。LG生活健康関係者は「（メガコーヒー）以降は進展がない」と語った。
ヘテhtbはLG生活健康の飲料事業部門でコカ・コーラとともに中核の柱となっている。2010年に持分100%を買収し、2016年に社名を変更した企業で、ガラマンデュンベ、ココパム、ボンボン、サンキストなどを生産している。
LG生活健康は本業の化粧品事業の不振が深まり、ヘテhtbをはじめとする非中核資産の整理に乗り出した。LG生活健康の第3四半期売上高は1兆5800億ウォンで前年同期比7.8%減、営業利益は462億ウォンで56.5%急減した。同期間の化粧品売上は26.5%減の4710億ウォン、営業損失588億ウォンを計上した。
ヘテhtbは最近、原価負担や飲料消費トレンドの変化で業績不振が続いている。前年の売上は4140億ウォン、営業利益は36億ウォンで、前年対比それぞれ1.3%、74%減少した。当期純損失は4億8379万ウォンで赤字転落した。
メガコーヒーはヘテhtbの飲料生産能力に特に注目したとされる。ヘテhtbはチョナン、ピョンチャンなどで生産工場を運営している。メガコーヒーが会社を買収し、缶・カップコーヒーなど加工飲料を生産して流通チャネルの多角化を図るとの見方が出ていた。ただし、メガコーヒー側は買収提案を受けたり検討した事実はないとの立場を維持している。
流通業界の関係者は「現実的な運営能力も見極める必要があるが、メガコーヒーも含め結局は価格が足かせになっているようだ」と述べ、「ヘテhtbの企業価値は約2500億ウォンと推定されるが、飲料市場の競争や見通しを勘案するとやや割高だとの認識がある」と語った。
一部ではLG生活健康の代表理事が交代して間もないこともあり、ヘテhtb売却を含む構造改革が今後さらに遅延する可能性があるとの見方もある。LG生活健康は10月1日にロレアル出身のイ・ソンジュ社長を新たな最高経営責任者（CEO）に選任した。