ハロルド・ロジャース(Harold Rogers)クーパン暫定代表は10日、大規模な個人情報流出事案に対し徹底的に対応する意向を明らかにした。失われた顧客の信頼を回復することも優先事項に挙げた。
関連業界によると、ロジャース代表はこの日、クーパンの社内告知文を通じて「今のわれわれの優先順位は明確だ」とし、「今回の事態に徹底的に対応し、再発を防ぐため情報セキュリティを強化し、信頼を回復することだ」と明らかにした。
ロジャース代表は「組織を安定させ、前に進む過程で全てのチームを支援することにも集中する」と強調した。社内社員に対し組織の安定と責任ある対応を強調し、信頼回復に積極的に乗り出す意向を伝えたと解される。
これに先立ち同日、パク・デジュン クーパン代表理事は「最近の個人情報事案について国民を失望させた点を非常に申し訳なく思う」とし、「今回の事態の発生と収拾過程における責任を痛感し、全ての職位から退くことにした」と明らかにして辞任した。
パク代表の辞任に伴い、クーパンは親会社であるクーパン Incのハロルド・ロジャース最高管理責任者兼法務総括(CAO & General Counsel)を暫定代表に選任した。ロジャース代表は個人情報流出事案に伴う顧客の不安を解消し、内外の危機を収拾する一方で組織の安定化に注力する方針だ。
クーパンは「個人情報流出事態でご心配をおかけした点について深くお詫びする」とし、「再発防止のため情報セキュリティを強化し、信頼回復に最善を尽くす」と明らかにした。
一方、国会科学技術情報放送通信委員会(科放委)は17日にクーパンの大規模個人情報流出事案に関する公聴会を開催する。クーパン側の証人には、キム・ボムソク クーパン Inc取締役会議長をはじめ、パク・デジュン前クーパン代表、カン・ハンスン前クーパン代表(現北米総括)、ブレット・マシス クーパン最高情報セキュリティ責任者(CISO)、ミン・ビョンギ クーパン政策協力室副社長、チョ・ヨンウ クーパン国会・政府渉外担当副社長の6人が含まれた。
政府・関係機関の証人としては、裵慶勲(ペ・ギョンフン)科学技術情報通信部長官、リュ・シンファン放送メディア通信委員長職務代行、イ・サンジュン韓国インターネット振興院(KISA)院長が採択された。参考人としては、ソン・ギョンヒ個人情報保護委員会委員長、キム・ドスン個人情報保護法学会長、キム・スンジュ高麗大教授、キム・チャンヒ アンラボ常務、キム・ホンミン韓国放送通信販売事業者協会長が採択された。