サムスン物産がスウェーデンで1.2ギガワット(GW)規模の新規小型モジュール炉(SMR)事業の戦略的パートナーに選定された。
サムスン物産はスウェーデン・ストックホルムで、GEベルノバ・日立ニュークリア・エナジー(以下GVH)とともに、スウェーデンの代表的原子力企業スタズヴィーク(Studsvik AB)が主導する新規原子力発電事業に関する共同開発協約(JDA)を締結したと3日明らかにした。
今回の行事にはスタズヴィークのカール・テデエン最高経営責任者(CEO)、ジェイソン・クーパーGVH CEO、オ・セチョルサムスン物産代表取締役社長など各社の主要経営陣が出席した。
事業を主導するスタズヴィークは、1947年にスウェーデンの国家原子力プログラムの中核機関として設立された原子力技術の専門企業である。新規原発の開発から既存原発のサービスと運転支援、廃止措置まで原子力産業の全ライフサイクルを網羅する技術と事業能力を備えており、現在は世界20余りの国で事業を展開している。
今回の事業は、GVHが既存の沸騰水型軽水炉(BWR)技術を基に開発した300MW級SMR「BWRX-300」4基を建設する、総1.2GW規模の新規原発プロジェクトである。沸騰水型軽水炉は、原子炉で水を沸騰させて蒸気を作り、その力でタービンを回して発電する方式だ。
事業対象地はスタズヴィークが保有する用地のうち、原子力施設の運転許可を受けた地域であり、2030年代半ばの商業運転開始を目標に事業を推進する予定である。
BWRX-300は現在、カナダ・オンタリオ州ダーリントンで西側諸国初の商用SMR建設が進んでいる炉型であり、4月に運転許可申請まで終え、商用化にも弾みがついている。
サムスン物産とGVHは昨年5月から始まった3グループ間の競争手続きを経て本事業の戦略的パートナーに最終選定され、これにより両社はスウェーデンSMR事業の本格的な推進に向けて第一歩を踏み出した。
これによりスタズヴィークは認可取得や環境影響評価、政府協議など事業開発全般を担当し、サムスン物産とGVHは共同の設計・調達・建設(EPC)パートナーとして参画し、プロジェクト初期から実施に至るまで事業の全過程で協力することにした。