ソウルの住宅供給不足への懸念が続くなか、先月の主要な供給指標が一斉に改善した。ただし、これまで累積した供給空白を埋めるにはなお不十分な水準であり、実際に住宅供給環境が改善したと体感するまでには時間がかかる見通しだ。
31日、国土交通部の「2026年7月住宅統計」によると、先月のソウルの住宅許認可は7979戸で、前年同期(4089戸)比95.1%増加した。全国の許認可が同期間に59.6%増だったことより高い伸び率である。
着工物量はさらに大きく増えた。7月のソウル住宅着工は6386戸で、昨年同月(642戸)より894.7%増加した。昨年7月の着工実績が極端に少なかったことによるベース効果が反映された。特にアパートに限っても増加傾向が鮮明だった。ソウルのアパート着工は先月5574戸で、昨年7月(278戸)より1905%増加した。
分譲も大きく増えた。ソウルで7月に分譲された共同住宅の物量は716戸で、昨年の351戸より104.0%増加した。ただし絶対的な物量自体は1000戸にも満たず、分譲増加率が高いのは昨年の分譲物量が不足したベース効果によるものだとの解釈が出ている。
直ちに入居につながり短期供給指標に分類される竣工物量も昨年より増えた。7月のソウル住宅竣工は5756戸で、昨年の5286戸より8.9%増加した。このうちアパート竣工物量は5352戸で、1年前の4919戸より8.8%増加した。
こうした7月単月の供給指標の改善だけでは、まだソウルの住宅市場が供給回復局面に入ったと見るのは早計だという分析だ。中長期供給指標は改善したが、累積した供給減少を挽回するには不足しており、直ちに入居物量を体感できる短期供給指標は依然として出遅れている。
今年1〜7月のソウル住宅許認可は2万8634戸で、前年同期より6.1%増加した。着工と分譲もそれぞれ1万9507戸、1万4489戸で44.4%、109.7%増えた。反面、竣工は2万916戸で43.3%減少した。特にソウルのアパート竣工は1万7603戸で、前年同期より48.7%減った。
全国では住宅供給の段階別に指標が割れた。供給の最前段である許認可は先月、全国で2万5717戸となり、前年同月より59.6%増加した。反面、着工は2万378戸で4.8%減り、分譲も1万8833戸で17.2%減少した。竣工は3万1778戸で24.3%増えた。
◇住宅売買が鈍化…未販売住戸が再び増加
住宅取引は7月に入りやや鈍化した。全国の住宅売買取引量は6万3185件で前月より8.2%、昨年7月より1.6%減少した。ソウルの7月の全住宅売買は1万852件で、1カ月前より10.3%、昨年7月より16.8%減った。ソウルのアパートの場合、先月の取引量は6564件で、6月の7742件より15.2%、昨年7月の8485件より22.6%減少した。
前月・月極市場でも取引が減少する様相だった。7月の全国前月・月極取引量は21万985件で前月より3.5%、昨年同月より13.5%減少した。ソウルは6万7067件で前年同月より9.0%減った。
チョンセ(韓国特有の賃貸制度)取引が月極取引より減少速度が速かった。全国のチョンセ(韓国特有の賃貸制度)取引は6万8462件で昨年より22.3%急減した一方、月極取引は14万2523件で8.6%減少にとどまった。これにより、今年7月累計基準で全国の住宅賃貸借取引に占める月極の比重は68.3%で、昨年同期間の61.8%より6.5ポイント上昇した。ソウルでも月極比重が63.8%から69.7%へ高まった。
未販売住宅は再び増加した。7月末の全国未販売住宅は6万8217戸で、前月(6万7464戸)より1.1%増えた。首都圏の未販売は1カ月で1万8770戸から1万9459戸へ3.7%増加した。非首都圏は4万8694戸から4万8758戸へ0.1%の増加にとどまった。全体の未販売の約71%が地方に集中している。
ただし、完成しても売れず「悪性未販売」と呼ばれる竣工後未販売は小幅に減少した。全国の竣工後未販売は7月末に2万9152戸で、前月(2万9786戸)より2.1%減った。このうち首都圏が4444戸、非首都圏が2万4708戸で、竣工後未販売の約85%が地方に集中している。