ソウル市内の中小規模建設工事現場での煩雑な行政手続きを簡素化するための実務指針書が整備された。
19日、業界によると、ソウル施設公団は建設行政の経験が多くない小規模建設会社と現場代理人を支援するため、「段階別履行業務ガイド」を作成し17日から配布している。
今回の指針書は、工事の開始段階である着工から最終仕上げ段階である竣工に至るまでに経るべき複雑な法的手続きに加え、各種申請書類の具体的な作成例を詳述した点が特徴である。
公団は印刷物の冊子だけでなくオンラインでも資料を公開した。これにより現場の実務者は作業空間でスマートフォンやタブレットPCなどのモバイル機器を活用し、必要な内容を即時に参照できる。公団側は、関連する行政業務に不慣れで困難を抱えていた零細施工会社の業務負担を軽減できるだけでなく、実務現場の利便性を大きく高められると見込んでいる。
あわせて現場労働者の安全確保に向けた多角的な支援策も実施される。言語の壁がある外国人労働者のため、計16カ国の言語で制作した安全教育教材と映像資料を提供する。とりわけ、墜落や密閉空間作業のように危険度が高い工程に投入される人員には、仮想現実(VR)機器を活用した体験型教育も併せて実施し、安全に対する理解度を高めている。
さらに公団は、内部の施設安全本部が保有する工学博士、技術士、技師など熟練した専門人材資源と、これまで蓄積してきた安全保健経営体系の運用手法を標準化する方針だ。これにより、これまで相対的に管理の死角に置かれていた小規模工事の監督分野の能力を一段引き上げる戦略である。
ハン・グギョンソウル施設公団理事長は「公団が26年間積み上げてきた現場経験と専門技術力を施工会社と分かち合おうとする取り組みの一環だ」と述べ、「零細な小規模施工会社との同行を通じ、施工会社が実際に体感できる変化を生み出していく」と語った。