住宅市場の回復に対する期待感と心理が持ち直し、7月のマンション入居展望指数は全国的に大きく跳ね上がった。しかし実際の入居率は下がり、市場の期待感と現実的な入居条件の間に乖離が存在することが明らかになった。
住宅産業研究院(主産研)は住宅事業者を対象に実施したアンケートの結果、今年7月の全国マンション入居展望指数が先月より12.9ポイント(p)大幅に上昇した97.5を記録したと9日に明らかにした。
圏域別に見ると、首都圏は20.9ポイント上がって102.6、広域市は18.9ポイント上昇した103.3、道単位地域は5.5ポイント上がった91.3と集計された。
貸出規制や戦争などによる対外的な不安要因のせいで4月には69.3まで沈んでいた全国指数は、5月と6月を経て今月まで3カ月連続で急峻な右肩上がりの曲線を描いている。
主産研側は「これは住宅価格の上昇に伴う市場心理の改善、株式市場の好調に伴う資金環境の改善および今後の供給減少見通しなどが複合的に作用した影響だ」と説明した。
首都圏の場合、ソウルは118.7で16.0ポイント上がり、インチョンと京畿道はそれぞれ89.2、100.0となった。4月以降、首都圏中心の住宅価格上昇が強まるなか、京畿地域ではドンタンをはじめとする半導体拠点都市の売買価格の強含みが市場の期待感を大きく引き上げた要因として指摘される。
広域市もまた大邱、대전、釜山、光州、蔚山、세종などすべての地域の指数が一斉に跳ね上がった。このうち大邱、蔚山、세종、대전などは基準線の100を上回り、ポジティブな認識がより優勢になった。
とりわけ上昇幅が最も際立った大邱は、5月基準で竣工後の未販売在庫が前月比で20%以上減少したうえ、これまでの過剰供給懸念で認可が止まり、当分の間新規供給がほとんどない見通しとなったことで残余在庫に対する負担が和らぐとの心理が反映された。
道単位地域は忠南、全南、江原、済州などが上昇した一方、全北、慶北、慶南はやや伸び悩んだ。ただしこれらの地域はいずれも直近1年間の平均値である80.0を上回った。道地域の場合、供給量が大きく減少し全般的な環境は改善したとみられるが、指数が下がった一部地域は依然として売れ残り住宅が積み上がり、地域景気が低迷しているため、温かい気配が一様に広がるには限界があったとみられる。
主産研側は「家計向け貸出が速いペースで増加し、シジョン銀行が住宅ローンの取り扱い基準を強化しているものの、株式市場の活性化に伴う豊富な流動性を背景に、当面は住宅市場全般の投資心理が改善する可能性がある」とし、「これにより、半導体産業を中心とする首都圏地域は実需と投資需要が下支えし堅調な流れを維持する可能性がある一方、地方は未販売の負担と地域景気の状況を踏まえると回復スピードが鈍る恐れがあり、継続的なモニタリングが必要だ」と述べた。
一方、6月の1カ月間の実際の全国マンション入居率は69.9%を記録し、前月比で1.3%ポイントほど低下したことが分かった。首都圏と広域市は小幅に下がった一方で、地方の道地域はやや上昇した。ソウルは86.4%で前よりやや下がり、インチョン・京畿地域は直前の月と同程度の水準を示した。
非首都圏の中では、済州と江原地域の入居率が上昇した一方、慶尚圏、忠清圏、全羅圏は下落基調を示した。これは6月に入り、道地域の新規供給が減少した一方で、釜山、蔚山、대전などの大都市を中心に入居が集中し、実際の入居実績がやや後ずれしたと解釈される。
分譲取得者が期日どおりに引っ越せなかった主な理由としては、居住中の家が処分できなかったとの回答が36.7%で最も多かった。残代金のローンを確保できなかった(26.5%)、前月・賃貸の入居者が見つからなかった(20.4%)という答えが続いた。首都圏以外の地域で既存住宅の取引が円滑でなかった点が直接的な障害になった格好だ。
主産研側は「最近、入居展望指数は市場心理の改善で上昇傾向を続けているが、実際の入居率は横ばいの様相を見せている」とし、「今後の市場に対する期待が高まっているにもかかわらず、既存住宅の売却や残代金ローンなど実際の入居条件が十分に改善していないためとみられ、今後、市場心理の回復が実際の取引活性化と入居条件の改善につながるかを継続的に点検する必要がある」と述べた。