ソウル道峰区の再開発事業が加速している。放学洞と双門洞一帯の再開発事業が本格化するなか、最近は倉洞608番地一帯でも整備区域指定に向けた手続きに着手し、ソウル東北圏の代表的な老朽住宅地とされてきた道峰区全域で整備事業が広がっている様相だ。
しばらくの間、道峰区はソウルの主要再開発地域のなかでも事業の進捗が鈍い地域と評価されてきた。相対的に低い事業性、老朽住宅地の密集、準工業地域の規制などが複合的に作用し、整備事業が加速しなかったためだ。しかしソウル市が迅速統合企画を拡大し、準工業地域の再開発規制を緩和しつつあり、雰囲気が変わりつつある。
16日、整備業界によると、道峰区は倉洞608番地一帯の住宅再開発事業に向けた整備計画の策定に乗り出す。対象地は倉洞608・609・674番地一帯、約6万6000㎡の規模で、ソウル市の迅速統合企画による再開発候補地に選定された場所である。
倉洞608番地は、かつて工場と低層住宅地が混在した準工業地域だ。老朽建築物が密集し、基盤施設が不足しており、長期間にわたり開発が停滞してきた地域とされる。業界では、事業が本格化すれば倉洞一帯の住環境改善の転機になるとみている。
とりわけこの地域は約6万6000㎡の規模で、現在道峰区で推進中の再開発事業地のなかでも比較的大規模に属する。まだ整備計画策定前の段階で具体的な開発規模は定まっていないものの、業界では迅速統合企画のインセンティブと準工業地域の容積率緩和が適用されれば、数千世帯規模の住宅供給が可能な事業地になるとみている。実際の供給規模は、今後の整備計画策定とソウル市の審議過程で決定される見通しだというのが道峰区の説明だ。
道峰区関係者は「整備計画案が整えば、住民の閲覧公告と説明会、区議会の意見聴取などを経て、ソウル市に整備区域の指定を要請する予定だ」と述べ、「整備区域の指定までには通常1年6カ月から2年程度を要すると見込む」と語った。
今回の事業はソウル市の迅速統合企画と連携して推進される。ソウル市が建築計画とガイドラインを策定し、これを踏まえて道峰区が整備計画を立てる方式である。
一方、倉洞608番地のほかにも道峰区では再開発事業が相次いで進んでいる。放学3区域は昨年、整備区域の指定を終え、双門3区域は組合設立後に事業施行計画の策定を準備している。倉洞470番地一帯の公共再開発と、双門洞81番地一帯、放学洞641番地・638番地一帯の迅速統合企画による再開発も推進中だ。
業界では、最近の道峰区の再開発事業が加速する背景として、ソウル市の東北圏開発政策を挙げる。呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は、倉洞・上渓の新経済中心地造成事業をはじめ、ソウルアリーナ建設、倉洞駅複合乗換センターの開発などを推進している。整備業界の関係者は「過去には蘆原・道峰・江北などソウル東北圏の再開発事業が江南圏や漢江沿いの整備事業に比べ相対的に関心を集めなかったが、最近はソウル市の政策支援が集中し、雰囲気が変わっている」と述べた。