フィリピン南部のミンダナオ島沖で海底が強い地震により隆起し、海中のサンゴ礁などが水面上に露出した様子。/フィリピン環境天然資源省のFacebookより

フィリピン南部海域を襲ったマグニチュード7.8の強い地震で海底が最大2m隆起し、海岸線が大きく変形したことが明らかになった。人的被害は死亡者と行方不明者を合わせて100人を超えた。

フィリピン環境天然資源省は14日、ミンダナオ島サランガニ州と東ダバオ州の一部沿岸地域で地震の影響により海底が隆起したと明らかにした。

調査の結果、一部地域では海底が最大2m高くなり、海中のサンゴ礁や海草群落が水面上に露出した。環境省が公開した写真には、サンゴとともに各種の海洋生物が露出した様子が収められている。

この影響で一部の沿岸地域では、海岸線が元の位置から最大200mほど移動したことが確認された。

フィリピン火山地震研究所は、地震発生地域近くのコタバト海溝が移動したことで、このような地形変化が起きたと分析した。

今回の地震は8日、ミンダナオ島南部の海域で発生した。フィリピン国家災害管理委員会によると、現在までに死亡者は61人、行方不明者は40人と集計され、負傷者は1403人に達している。

被害規模も拡大している。17万3000余りの世帯、72万4000余りの人々が直接・間接の被害を受け、住宅約9900棟が全壊した。さらに5万4000余りの棟が一部損壊した。

道路や橋などのインフラ725カ所も被害を受け、損失規模は約10億フィリピンペソと試算された。

フィリピン政府は被災住民の支援と救援物資の供給に向けて復旧作業を進めており、これまでに約6760万フィリピンペソ規模の支援金を執行したと明らかにした。

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