韓国政府が全月世(チョンセ・ウォルセ、前払金や月払い家賃)市場の安定に向けて2027年までに首都圏で買い取り型賃貸住宅9万戸を供給する計画を打ち出したが、今年の買い取り実績が目標の10%水準にとどまり、目標達成の可否に疑問が生じている。
31日、国土交通部(韓国の国土・交通省)などによると、韓国土地住宅公社(LH)が今年1〜4月に首都圏の買い取り型賃貸住宅の供給に向けて締結した約定(契約)物量は、新築2678戸と既存539戸の計3217戸だ。これは今年の首都圏における買い取り目標3万1014戸の10.4%に当たる。
買い取り型賃貸住宅は、公的主体が既存住宅や新築住宅を買い取り、相場より低い価格で賃貸する公的賃貸の方式である。韓国政府は全月世市場の安定と住居脆弱層の支援のため、供給拡大を進めている。
韓国政府は昨年公表した住宅供給対策に続き、最近も2027年までに首都圏で買い取り型賃貸住宅9万戸を供給し、このうち6万6000戸以上をソウルと首都圏の規制地域に重点配置する方針を再確認した。
しかし業界では、現状のペースでは目標達成は容易でないとみている。特に新築の買い取り賃貸については、土地取得費と工事費の上昇負担が大きく、事業者の参画が期待に届いていないとの分析が出ている。
さらに、買い取り賃貸の物量の相当数がビラ(集合住宅の一種)や多世帯住宅、オフィステル(オフィス兼住宅)など非アパート類型に集中している点も限界として指摘される。非アパート市場の低迷が長期化するなか、工事費負担まで重なり、供給拡大に制約があるということだ。
専門家は、供給拡大だけでなく、非アパートの実需者支援や民間賃貸の活性化など需要面の対策も併せて講じる必要があると指摘している。
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