ウィレ新都市を走るウィレ線トラム(路面電車)が最近試運転に入ったことで、周辺団地の住宅価格が上振れしている。京畿道華城市ドンタン、仁川ソンドなどでも、数年間足踏みしてきたトラム事業が再び速度を上げる雰囲気だ。ただしトラムの開通は各路線ごとに変数が多く、トラムの開通可能性だけを見て不動産を買うのは避けるべきだという声も出ている。
20日、業界によるとウィレ線トラムは19日から10月31日まで試運転を実施している。ウィレ新都市を南北に縦断するウィレ線トラムは、地下鉄5号線マチョン駅と8号線ポクチョン・ナムウィレ駅を結ぶ5.4km区間を運行する。試運転を終えた後、11月に営業試運転と総合点検などを経て、年末の正式開通を目標としている。
ウィレ線トラムの開通が現実味を帯び、停車駅周辺の住宅価格は上昇基調にある。試運転でトラムが停車するウィレ別駅周辺の松坡区長旨洞「ソンパクメグリンウィレ24団地」専有84㎡は、昨年12月に21億2000万ウォンで最高値を付けたのに続き、先月19日に21億5000万ウォンで取引され、最高値を更新した。同団地の59㎡も先月16日に17億ウォンで取引され、最高値を記録した。ウィレ線と5号線を同時に利用できる「eピョンハンセサン ソンパパークセントラル」専有84㎡も先月6日に19億1500万ウォン、59㎡は先月4日に18億ウォンでそれぞれ最高値を付けた。
国内で姿を消していたトラムが再登場し、他地域でも停滞していたトラム事業を再推進する動きが出ている。京畿道華城市は最近、ドンタントラム事業の入札を新たに開始した。先月29日、事業推進過程で提起された主要争点とリスク要因を分析し、入札条件を改善して調達庁に工事発注と契約を依頼した。
ドンタントラム事業は頓挫の危機を経験していた。先にドンタン都市鉄道建設工事(1段階)に単独で応札したDL E&Cが、昨年12月29日に事業参加を放棄した。当時DL E&Cは工程計画と事業遂行の条件などを理由に挙げ、最終的に随意契約手続きが終了した。これを受け華城市は契約終了後1カ月間で入札条件を改善し、建設会社の参加ハードルを下げた。こうした好材料を追い風に、ドンタン新都市の「大将(けん引役)アパート」とされる「ドンタン駅ロッテキャッスル」専有102㎡は先月31日に22億3000万ウォンで取引され、最高値を更新した。昨年同時期より4億ウォン以上上昇した水準だ。
やはり遅延が続いた仁川ソンドのトラム事業も、仁川市が事業全般を再設計し、政府の予備妥当性調査(予備可)に再挑戦することにした。市は来月から1年間、ソンドトラム再企画の委託業務に着手する予定で、業務が終われば来年下半期ごろに国土交通部に予備妥当性調査を申請する計画だとされる。ソンドトラムは、仁川地下鉄1号線ソンドタルピッチュッチェ公園駅を出発し、仁川大学入口駅、キャンパスタウン駅、知識情報団地駅を経由して再び出発地に戻る8字型の内部循環路線だ。総延長は25.18km規模である。
ただし業界では、これらの大半が事業性の問題で漂流しており、関連投資には留意が必要だと分析している。業界関係者は「計画から着工まで時間が遅れ続けるなか、資材価格や為替レートなどが急騰し、進んで手を挙げる建設会社がない状況だ」と述べ、「ウィレ線トラムも周辺の公園工事と重なり、開通が来年に先送りされる可能性が出るなど変数が多く、トラムの好材料だけを当てに不動産投資を決めるのは避けるべきだ」と語った。