「ソウルにあるアパートを買いたい。価格は10億ウォン以下が望ましい。部屋は2つ以上、世帯数は300世帯を超える物件がいい。光化門から公共交通で1時間以内で行ける場所にあればうれしい。こうした条件に合致する物件を探してほしい。」
直接現地を訪れて物件を確認する足で稼ぐ調査、地図やソーシャルメディア(SNS)などオンラインで情報を得る手で稼ぐ調査に続き、人工知能(AI)による臨場(不動産の下見)時代が到来した。不動産情報プラットフォームのKB不動産とNAVER Pay不動産もそれぞれAIを活用して希望の物件を探すサービスを打ち出した。KB不動産の「家探しAI」とNAVER Pay不動産の「AI家探し」サービスを試してみた。
まずKB不動産アプリケーション(アプリ)に入り、上部検索欄の横にある家探しAIボタンを押した。希望する物件の条件を入力すると、10数秒後に5件の物件が表示された。価格や広さ、階数など、アパート団地および該当物件の情報が一度に把握できるよう表で整理されていた。
目を引く差別化ポイントは「AIブリーフィング」だった。この結果が出るまでにはやや時間がかかったが、関心がある物件については「もっと見る」ボタンを押して詳しく確認できた。公認仲介士が入力した立地情報をはじめとする詳細情報とKBの統計データが結合された内容で、まるで専門家が隣で物件を要約整理して説明してくれるような印象を受けた。
残念だった点は、家探しAIが提示した5件の物件のうち2件がソウルではなく、インチョン南洞区とキョンギ・シフン市にあるアパートだったことだ。前提条件であった「ソウル地域内」を満たしていなかった。一度に推薦される物件数が5件である点もやや物足りなかった。自然言語を理解する能力はやや不足するが、必要な情報をうまく整理して伝える秘書のような印象を受けた。
NAVER PayアプリでAI家探しを通じて同じ質問を入力すると、これより3件多い8件の物件を提示した。キョンギ・コヤン市にある物件が1件あったが、ソウル恩平区近隣にある物件で、事実上ソウル圏に属していた。残りはすべてソウルで、距離の面ではKB不動産よりも希望条件を満たした。NAVER Payはここにとどまらず、物件地図ボタンを通じてさらに多くの物件情報を提供した。
AI家探しは業界で初めて超巨大言語モデル(LLM)を適用しただけに、ChatGPTのような主要AIチャットボットに近い姿だった。具体的な条件ではなく「新婚夫婦が住むソウル冠岳区の家を探して」などの自然言語を入力しても解釈が可能で、物件を見つけた後に「アパートだけ選んで」といった追加条件を入力すれば、以前の希望条件と合わせた連続的な探索が可能だった。
このためか、家を探すために質問できる機会はKB不動産がNAVER Pay不動産より件数基準で2倍多かった。NAVER Payは毎週月曜日に無料で質問権5件を提供する。すなわち1週間に可能な質問が5回に制限されるということだ。家探しの過程上、複数の条件や地域を比較・修正する必要があるだけに、実際の利用者の立場ではやや不足と感じる余地がある。これに対しKB不動産は毎日新たに10件の質問ができる。
両サービスとも現時点では試験(ベータ)サービスとして提供されている。AI臨場は、訪問する物件候補を絞り込み、現地で検証する基礎資料を準備する補助手段として活用度が高いように見える。ただし人々の関心は高い。NAVER PayのAI家探しを通じて検索される物件量は1日約1万件に達し、KB不動産の家探しAIは1日数百人が利用しているとされる。
不動産業界関係者は「以前はより膨大な物件情報を持つプラットフォームが人々の選択を受けたが、今後はこの情報の洪水の中で需要者に必要な『ただ一つの家』を正確に選び出すAIの精度がプラットフォームの勝敗を分ける見通しだ」と述べた。