ソウル市が仁寺洞韓屋認定を面積50%に緩和

ソウル市が韓屋の建築基準を緩和したことで、鐘路区インサドン一帯で多様な形態の韓屋建築が増える見通しだ。南大門市場と徳寿宮、光化門広場、清渓川、南山などソウルの主要観光地と中区北倉洞一帯には観光宿泊施設が拡充される。

市は25日に都市・建築共同委員会を開き、「インサドン地区単位計画決定（変更）（案）」を修正可決したと明らかにした。韓屋として認定を受けるための基準を大幅に緩和したことが核心だ。

まず韓屋建築の認定面積を70%以上から50%以上に引き下げた。建物の全体面積の半分だけ韓屋構造を備えれば韓屋として認定を受けられる。韓屋に分類されれば、建築と修繕の過程で各種の支援を受けることができる。

従来は伝統的な韓式瓦のみ可能だった屋根材も、近代的な素材を使えるようにした。地上部の構造も、伝統の木造のみを許容していた方式から離れ、一定の範囲内で他の構造方式も併用できるようにした。これにより建築主の韓屋の選択肢が広がり、伝統の形態を維持しながらも現代的な利便性を備えた韓屋建築が活性化すると期待される。

8つに細分されているインサドンの最大開発規模は、インサドン内部と緩衝部、幹線沿いの3つに統合・調整した。あわせて伝統文化業種を保護しつつ街路の活性化を図れる推奨用途体系を新設した。インサドンの地区単位計画が変わるのは2009年以降16年ぶりだ。

市はまた、観光宿泊施設の建設時に容積率の最大1.3倍までの緩和が可能になるようにした。既存のモーテルなど老朽宿泊施設を観光宿泊施設に転換する場合、高さや建ぺい率の緩和など追加のインセンティブを提供する。