韓国海外インフラ都市開発支援公社(KIND)は、欧州地域で進行中の熱電併給発電所(CHP)事業に投資家として参加し、国内中堅EPC(設計・調達・建設)企業であるBHIの欧州エネルギーインフラ市場進出と海外受注を支援したと23日に明らかにした。
今回の事業は、天然ガスを燃料に電力と熱を同時に生産する環境配慮型の高効率熱電併給発電所を建設・運営する内容である。当該発電所は電力110MW(メガワット)、熱90MW規模だ。老朽化した火力発電所を代替し、最大40万世帯の住民に安定的な電力および地域暖房の供給に寄与する見通しである。
KINDは、BHIの3億ドル(約4,451億ウォン)以上規模の海外建設契約の受注だけでなく持分投資まで実行できるよう、案件発掘から開発、投資など事業ライフサイクルの全段階を有機的に支援した。
KINDはBHIと2023年に「熱電併給発電事業相互協力業務協約(MOU)」を結び、事業妥当性調査(Feasibility Study)コンサルティング支援を通じて、欧州市場進出に向けた現地市場分析、進出および事業のストラクチャリング方策などを提供した。
とりわけKINDは、今回の事業に筆頭株主として持分参加することで、事業推進に必要な大規模資金調達が可能となる水準の信頼度と安定性を提供した。国内商業銀行を含むレンダーズと協議し、来年第1四半期のローン契約締結後の着工を目標としている。
KINDはこれを機に、今後欧州地域でESGに基づくインフラ開発事業への参画を拡大する方針だ。国内建設会社および発電用機器製造企業が共同参加できる投資開発型の事業ポートフォリオを継続的に強化する計画である。
キム・ボクファンKIND社長は「欧州はエネルギー転換と環境配慮型インフラ分野で最も先行する市場であり、制度的安定性によって高付加価値インフラ投資が可能な地域で、エネルギー分野で両国が協力できる機会を創出した点で今回の事業は大きな意義がある」と述べ、「今回の事業を契機に、KINDを中心としたチームコリアが欧州エネルギー市場に積極的に参画し、韓国企業の海外建設受注およびインフラ事業の投資機会拡大に積極的に先頭に立つ」と語った。