ソウル松坡区蚕室洞の大規模マンションの一つとされる「蚕室エルス」で、全面撤去を伴わず居住効率を最大化する「新概念リモデリング」(大修繕)が始動している。

ソウル松坡区蚕室洞の蚕室エルス、リセンツ。/パン・ジェヒョク記者

22日、不動産業界によると、蚕室エルスマンションの入居者代表会議は23日に第9次12月定期入居者代表会議を開き、「蚕室エルス新概念リモデリング関連のアンケート調査実施の件」を含む11件の議案を上程して討議する予定だ。

当該議案が議決を経て可決されれば、今後蚕室エルスの入居者を対象に新概念リモデリングに関する本格的なアンケート調査が行われる予定である。

蚕室地域の不動産業界関係者は「定期入居者代表会議で蚕室エルスの棟代表を対象に新概念リモデリングのアンケート調査を実施する議案を上程して議論する計画だ」と述べ、「蚕室の3大人気マンション『エリート』(エルス・リセンツ・トリジウム)のうち『リセンツ』が国内で初めてコミュニティ施設のリモデリングを進める中、エルスも新概念リモデリングを推進すべきだという声が入居者の間で高まっている」と語った。

蚕室エルスが始動する新概念リモデリングは、躯体を保存して団地を大修繕する事業であり、制約が多い一般的な再建築・リモデリングに比べ相対的にスピードが速いことが特徴である。

サムスン物産と現代建設は今年、新概念リモデリングを新規事業に位置づけ、整備事業のニッチ市場として攻略している。

サムスン物産建設部門の「ネクスト・リモデリング」は、既存の躯体は維持しつつ内外装デザインを新たに適用し、スマートホーム機能とプレミアムコミュニティサービスを追加して、ハイエンド級の性能を備えたマンションとして実現することが特徴である。サムスン物産は2000年代前半から中盤に建設され仕様は高級化したものの、近年の新築に比べコミュニティ施設などサービス水準が低い団地を対象に、リモデリング事業を拡大する計画だ。

現代建設の「ザ・ニュー(NEW)ハウス」は、転居なし(New)、簡素な手続き(Easy process)、2年以内(Within 2 years)に事業を完了するという意味を込めた。入居者が転居せず日常生活を維持しながらリモデリングを並行できることが特徴である。入居者の動線を分析して工事中の安全を確保し、不便を最小化する実用的な戦略を掲げた。増築や全面撤去が現実的に難しい、竣工後15〜25年の団地を初期事業の対象としている。

サムスン物産と現代建設はいずれも、2000年代前半から中盤に建てられた江南圏のマンションを攻略する方針だ。今回の蚕室エルスが最初の激戦地となる可能性が高まった格好である。2008年に竣工し今年で18年目を迎えた蚕室エルスマンションは、72棟、最高34階、5678戸規模に達する大規模団地だ。

整備業界の関係者は「蚕室エルスは蚕室のランドマーク団地とされるため、サムスン物産と現代建設が新概念リモデリング事業を拡大する上で譲れない事業地だ」と述べ、「蚕室エルスのリモデリングが本格化すれば、両社は極めて熾烈な競争を繰り広げるだろう」と分析した。

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