呉世勲(オ・セフン)ソウル市長が、李在明大統領と許ミン国家遺産庁長官のセウン4区画開発に関連した宗廟景観毀損の言及をめぐり、上っ面だけの質疑応答だと批判した。セウン4区画の開発を従来計画通りに引き続き推進するという立場も改めて確認した。
呉市長は17日、フェイスブックに「知らないのに知っているふりはやめよう」という題名の投稿を上げた。投稿で呉市長は「きのうの大統領業務報告でセウン地区開発に関する質疑応答の過程を見守りながら、ソウルの未来都市開発という重大なアジェンダがこれほど軽く扱われ得るのか、遺憾の念を禁じ得なかった」と述べた。
先立って李大統領が前日、国家遺産庁の業務報告で「宗廟のせいで論争があるようだが、どうなっているのか」と問うと、許ミン国家遺産庁長官は「まず宗廟一帯を世界遺産地区に指定し、来年3月に世界遺産法を通過させれば、ソウル市は(セウン4区画について)世界遺産影響評価を受けなければならない」と答えた。
これに対し呉市長は「大統領は投げやりに質問し、国家遺産庁長官はまるでソウル市が宗廟保全に問題を起こしたかのように貶め、法令を改正して世界遺産影響評価でセウン地区の開発を止められると誇張して断定した」と語った。さらに「国家遺産庁長官が言及した『法で規制する』という発言は、セウン地区だけでなく江北地域を含むソウル全域の整備事業と開発を事実上座礁させ得る極めて重大な事案だ」とし、「ソウル市が推進する『再び、江北全盛時代』の未来ソウル都市ビジョンと正面衝突するものだ」と主張した。
また呉市長は最近の李大統領の「知らないのに知っているふりをするほうがもっと悪い」という発言に言及し、「当の本人が上っ面だけの質疑応答を通じ、結果的にソウル市の未来都市への転換努力を貶めた」と批判した。続けて「江北の夢を阻みソウルの革新を妨げるいかなる試みであっても、市民とともに明確に立ち向かって戦う」とし、「ソウルの退行はもはやあってはならない」と強調した。