呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は15日、広津区九宜洞の東ソウルターミナルを訪れ、老朽施設や交通状況など現場を点検し、近代化事業の今後の推進日程と計画を協議した。呉市長は東ソウルターミナルが広域交通ハブ機能を備えた超大型複合施設へと生まれ変わるとし、「江北全盛時代」政策の推進意思を強調した。
呉市長は江辺駅の道路沿い歩道橋に上がって老朽化した東ソウルターミナルと周辺施設を俯瞰し、続いてターミナルに移動して「東ソウルターミナル近代化事業」に関する説明を受けた。呉市長は現場を見回った後、「この近所の住民の皆さんは騒音のため、交通量のため多くの苦痛を受けてきた」とし、「だからこそ早期の複合開発を望んできたが、いよいよ来年に着工できるようになる」と述べた。
また「老朽化した東ソウルターミナルを、旅客・業務・販売・文化を一つの場所で楽しめる革新的な空間へと生まれ変わらせ、江北の新たなランドマークとなる複合交通ハブを造成する」とし、「交通インフラを強化すると同時に未来の複合文化団地を造成し、江北が再び目覚める『再び、江北全盛時代』を切り開く」と述べた。さらに「税金を使わずに公共寄与で周辺地域の慢性的な交通環境を改善し、江辺駅のような老朽化した基盤施設を改善するなど、民間の開発利益を市民に還元する『賢明な開発』の代表的事例になる」とした。
1987年に開業した東ソウルターミナルは、1日110余りの路線、平均1000台を超えるバスが出入りし、東北地域の交通の玄関口の役割を果たしてきた。しかし老朽施設による安全問題と多数の人波、バスによる周辺の交通渋滞が深刻な状況だ。
市は東ソウルターミナルを旅客ターミナル機能を超えて交通・業務・販売・文化などの複合開発施設へと近代化する計画を策定し、5月28日に第9次都市・建築共同委員会で東ソウルターミナル敷地の地区単位計画区域指定および計画決定案を修正可決した。
東ソウルターミナル近代化事業は、今後、交通影響評価、建築審議、建築許可など個別の認可および行政手続きを経る。早ければ来年末に着工し、2031年の完了を目標とする。計画どおりなら、東ソウルターミナルは地下7階~地上39階、延べ面積36万3000㎡の超大型規模で再誕生する。
旅客ターミナルと乗り換えセンターなどターミナル全体の機能を地下に造成して交通混雑と大気汚染を最小化し、地上は漢江を眺望できる空間として整える。現在の120%以上の規模を確保して混雑を大幅に減らし、空中部は商業・業務・文化施設などを有機的に配置する計画だ。
屋上に漢江とソウルのパノラマビューを楽しめる展望台を設置し、東ソウルターミナルの利用客はもちろん、市民や観光客の誰もが楽しめる空間として造成する。また市民の利便性向上のため、街路沿いに複雑に設置されていた広域バス停留所を東ソウルターミナルの地下へ移し、東ソウルターミナルと江辺北路をつなぐ直結ランプを新設して、バスの移動による車両渋滞や排気ガスなどによる被害を減らす。
漢江~江辺駅をつなぐ歩行デッキを設けて漢江へのアクセス性を高め、地下鉄2号線江辺駅舎の外部リモデリング、高架下広場など都心の緑の憩いの場の造成、九宜遊水地の防災性能高度化も推進する。