2023年9月16日(現地時間)、呉世勲(オ・セフン)市長がトロントのロジャース・センター(Rogers Centre)を訪れ、現地関係者とドーム球場に関する意見交換を行っている。トロントのロジャース・センターは米プロ野球メジャーリーグ、トロント・ブルージェイズ(Blue jays)の本拠地で、約4万1000席規模のドーム球場だ。トロント・マリオット・シティ・センター・ホテル(Toronto Marriott City Centre Hotel)と一体整備され、客室から試合を観戦できることでも知られている。/写真=ソウル市

呉世勲(オ・セフン)ソウル市長が主力事業として力を注いできた蚕室スポーツ・展示コンベンション(MICE)複合空間造成事業(蚕室マイス)の実施協約が年越しとなった。呉世勲(オ・セフン)市長は現在の蚕室総合運動場の蚕室野球場をドーム球場にすることを含む蚕室マイス開発を推進してきた。2024年末までに実施協約を締結するという目標だったが、民間投資事業の優先交渉対象者であるハンファコンソーシアムとの交渉が長引き、実施協約は来年に持ち越されることになった。来年6月の地方選挙前に実施協約を締結できない可能性もある。ハンファコンソーシアムが2021年に優先交渉対象者に選定されてから5年目に交渉が続いている格好だ。

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10日、ソウル市と優先交渉対象者のハンファコンソーシアムによると、双方は蚕室スポーツ・マイス複合団地造成に関する実施協約を来年前半中に締結することを目標に交渉を進めている。ソウル市関係者は「来年前半中に実施協約を締結するため交渉している」と述べ、「蚕室野球場をドームに変更する過程で設計が変更され、工事費も増加し、交渉がやや遅延した」と語った。

この事業は松坡区の蚕室運動場一帯35万7576㎡の敷地に、三成洞のCOEXの3倍規模のコンベンション施設と野球場、多目的スポーツ施設などを造成するものだ。

韓国貿易協会を中心に2016年10月から開発構想が浮上し、その後2021年12月にハンファ建設部門などハンファグループ(持分比率39%)とHDCグループ(20%)が中心となったハンファコンソーシアムが優先交渉対象者に選定された。当時の総事業費は2兆1672億ウォンと提示された。コンソーシアムにはハナ金融、新韓銀行、中興グループ、ウミ建設、錦湖(クムホ)建設なども含まれ、40年間運営して投資資金を回収することにした。

ところが呉世勲(オ・セフン)市長は2021年の補欠選挙で再びソウル市長となり、翌年の地方選挙で4選に成功すると、蚕室野球場をドーム球場に変える案を強力に推進し、交渉は長期化の道に入った。ドーム球場を建設するには既存の設計を全面的に修正する必要があり、工事費と工期も増えるためだ。

呉世勲(オ・セフン)市長は現在オープン型球場である蚕室野球場を高さ76mのドーム球場に変更し、観客席も現在の2万5000席から3万席以上(3万3000〜3万5000席)まで増やす構想を示した。このため事業費が当初計画より約15%増の2兆5000億ウォンまで増額される見通しだ。ソウル市は2023年12月にこうした内容の案に関する中間合意の結果を発表し、2024年6月までに実施協約を終えると発表したこともある。

グラフィック=チョン・ソヒ

交渉が予想より長引き、来年6月の地方選挙後にようやく実施協約が行われる可能性もある。実施協約を締結するには、ソウル市とハンファコンソーシアムが事業費を協議した後、企画財政部民間投資審議委員会(民投審)まで通過しなければならないためだ。民投審は、民間資本を誘致して道路、鉄道、学校などの社会基盤施設(SOC)を建設する民間投資事業(PPP)の主要案件を審議・議決する委員会である。事業の妥当性、協約条件などを最終検討し、事業推進の可否を決定する。民投審は事業ごとに審議期間に大きな差があるため、蚕室マイス事業の民投審がいつ終わるかは予測しにくい。

開発業界関係者は「地方選挙でソウル市長が交代しても蚕室マイス事業を中断させるのは難しい」と述べ、「ただし地方選挙の結果、市長が交代すれば、その成果を新たな市長に奪われる可能性もある」と語った。

ソ・ジンヒョン光文大不動産法務学科教授は「蚕室マイス事業は蚕室一帯の大規模開発事業であるため、ソウル市長が誰になるかに関係なく、政府が投資の妥当性を綿密に検討したうえで推進すべきだ」と述べ、「政府が政治的な立場を考慮してソウル市の事業を判断すれば、開発事業が漂流しかねない」と語った。

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