ソウル城北区ハウォルゴク洞の「ミアリ・テキサス」(売春集結地)を含むシンウォルゴク1区域の撤去が始まった。この地域は約2200世帯の住宅団地へと生まれ変わる。
城北区は24日、来年までにハウォルゴク洞88の142一帯のシンウォルゴク1区域再開発事業区域で撤去を実施すると明らかにした。4月に住宅と商店などを先に取り壊し、最近、用地造成手続きに着手した。撤去後、地下影響性の検討などの手続きを進める計画だ。
ここは地下6階〜地上46階、11棟、2201世帯(賃貸197世帯を含む)に再整備する。オフィステル(170室)と商業・業務施設、近隣生活施設を併せて供給する複合団地で構成する。
地下ストリートモールを通じてキルム駅(4号線)と直接つながる。事業地は近隣に内部循環道路の出入口が整備されているうえ、広域バス停留所にも近い。近隣に東北線の停車駅も予定されている。
シンウォルゴク1区域は約3キロメートル離れた城北洞の城北2区域再開発事業と結合開発を進める。結合開発は、一つの区域で地形や文化財などの理由で事業性が低い場合、容積率をより高く適用できる別の区域と合わせて開発し、不足する事業性を補う方式である。
城北2区域は漢陽都城の城郭道など文化財と自然の緑地が近隣にあり、容積率を高めにくい。一方でシンウォルゴク1区域は一般商業地域であり、高い容積率(679%適用)を確保できる。
先に2009年、城北区はシンウォルゴク1区域を再開発区域に指定した後、2016年に城北2区域と結合整備区域として統合し、2020年に事業施行計画の認可、2022年に管理処分計画の認可を終えた。シンウォルゴク1区域の2201世帯のうち201世帯が城北2区域の組合員に配分される予定だ。
ミアリ・テキサスと呼ばれたハウォルゴク洞は、ソウルを代表する売春集結地だった。1950〜60年代の朝鮮戦争後に形成され、かつては数百の業者が密集し、都市スラム化の象徴であった。