アップルがiPhone18で基本モデルを外し、初のフォルダブルフォン「iPhone Duo」を前面に打ち出した。プレミアムスマートフォンの投入戦略を従来の「年1回」から変化させる様相だ。米国でのiPhone DuoとGalaxy Z Fold8の価格差は約100ドル(約13万ウォン)にすぎない。

アップルはiPhone18 Proの価格を前作比で100ドル引き上げるにとどめた。中国スマートフォン市場2位のアップルがファーウェイやシャオミなどと競うプレミアムフォルダブルフォン市場にまで食い込み、サムスン電子のグローバル市場防衛の損得勘定が一段と複雑になっている。

256GBモデル基準でアップル初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo(左)」は1999ドル、サムスン電子のGalaxy「Z Fold8(右)」は1899.99ドルで約100ドルの差。左はジョン・タナース・アップル新CEO、右はノ・テムン・サムスン電子DX部門長兼MX事業部長。/ChatGPT

◇ パスポート型スマートフォン「iPhone Duo」、Galaxy Z Fold8と100ドル差

サムスン電子のモバイルエクスペリエンス(MX)・ネットワーク事業の営業利益は2四半期(4〜6月期)に初めて四半期赤字(営業損失7000億ウォン)を計上した。こうした状況で、ノ・テムンサムスン電子DX部門長兼MX事業部長にとってアップルのフォルダブルフォン市場参入は試金石になる見通しだ。アップルがiPhoneエコシステムとブランド力を前面に出してプレミアム市場を攻略し、収益性防衛という課題を突きつけたためである。

まずサムスン電子が負担に感じる理由は、iPhone Duoと自社製品の価格差が思ったほど大きくない点である。パスポート型スマートフォンのサイズに分類されるiPhone Duoの韓国での発売価格は256ギガバイト(GB)が329万ウォン・512GBが359万ウォン・1TBが419万ウォン・2TBが509万ウォンだ。Galaxy Z Fold8は256GBが227万8100ウォン・512GBが253万1100ウォン・1TBが315万2600ウォンである。基本モデル同士で比較すると、iPhone DuoがZ Fold8より101万1900ウォン高い。

ただし、アップルのホームグラウンドである米国の価格基準で見ると価格差は縮まる。256GB基準でiPhone Duoの価格は1999ドル、Galaxy Z Fold8の価格は1899.99ドルで100ドル差だ。北米市場でサムスンの「フォルダブル・プレミアム」地位が脅かされる理由である。

市場調査会社カウンターポイント・リサーチは、今年のフォルダブルフォン市場でサムスン電子のシェアを32%と予想し、アップルとファーウェイがそれぞれ25%、24%を占めると見込んだ。ただしカウンターポイント・リサーチは、アップルのフォルダブルフォンのシェアが2027年には40%水準まで拡大するとみている。

アップル初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」。/アップル提供

◇ サムスン電子、来年2〜3月まで「フラッグシップ空白」

アップルがiPhoneの基本モデルとプロモデルを同時期に披露しなかったのも異例だ。業界では、アップルがiPhone18基本モデルを出さなかったのはスマートフォン新製品の発売時期を分散する戦略を取ったと見ている。マーケットウォッチは「アップルの新たな段階的発売戦略」だとし、「秋にはiPhone18 Pro・iPhone18 Pro・Duoを、来春には一般モデルのiPhone18・Air・18eを投入しようとする姿だ」と述べた。

部品の需給問題も発売戦略に影響を与えた可能性がある。足元でメモリーなどの主要部品の価格と需給に対する負担が増すなか、アップルが相対的に収益性の高いプロモデルとフォルダブル製品を先に生産・販売することを選んだというわけだ。毎年一度iPhoneの新製品を一気に投入する代わりに、製品群を二つの時期に分けて公開することで新製品効果を長期間維持できるとの分析が出ている。ナビラ・ポーパルIDC研究員は「発売戦略の変化により、アップルが通年の売上高をより均等に分散させるのに役立つ可能性がある」と述べた。

アップルがiPhone18基本モデルを出さないなかで、サムスン電子が主力製品であるGalaxy S27を来年2〜3月に投入する場合、フラッグシップ新製品の空白は避けられない。

◇ ファーウェイの牙城に食い込むアップル

アップルのフォルダブルフォン市場参入が破壊力を持つ場所は「中国」になりそうだ。グローバルのフォルダブルフォン市場では、サムスン電子が昨年時点で約40%(カウンターポイント・リサーチ)のシェアで首位を走るが、中国では状況が正反対だ。今年2四半期の中国国内フォルダブルフォン市場でファーウェイのシェアは68%(スマートアナリティクス・グローバル)に達した。アップルの新製品発表直前にファーウェイが二度折りのトライフォールドスマートフォン「Mate XT2」を、シャオミが最上位モデルの「Xiaomi 18 Fold」を公開したのも、アップルをけん制する動きと解釈される。

中国でのアップルの地歩拡大は、世界スマートフォン市場での地位にも影響を及ぼす。市場調査会社IDCによると、今年2四半期の中国スマートフォン市場でサムスン電子のシェアは0.1%にすぎない。アップルは18.1%でファーウェイ(22.6%)に次ぐ2位につけている。アップルが中国でフォルダブルフォン市場のシェアを獲得すれば、ある程度の勢力図の変化が見込まれる。

カウンターポイント・リサーチは、アップル初のフォルダブルiPhoneは初期の生産拡大段階で供給が限定的にならざるを得ず、今年の出荷見通しの上限を600万台に設定したと伝えた。ただしリズリー・カウンターポイント・リサーチ副局長は「アップルが今年フォルダブルフォン市場で2位に上がると予想されるが、これは供給が本格的に拡大する前であっても市場に及ぼし得る影響力を示すものだ」と述べた。

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