4日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで開かれた「IFA 2026」のビューティーハブに設けられた中国スマート家電大手ドリーミー(Dreame)の体験スペース。ロボット掃除機やスマートホーム製品を別展示するドリーミーは、ここでヘアケア機器やLEDフェイスマスクなどのビューティー・パーソナルケア製品を披露した。/ベルリン=チョン・ドゥヨン記者

5日(現地時間)、欧州最大の家電・情報技術(IT)展示会「ベルリン国際コンシューマー・エレクトロニクス展(IFA)2026」が開かれたドイツ・ベルリンのメッセ・ベルリン13ホール。赤い光を放つ発光ダイオード(LED)マスクやヘアドライヤー、体成分測定器が来場者を出迎えた。青色で設えた「IFAビューティーハブ」の一角ではスタイリストが来場者の髪を直接整え、向かい側には顔全体を覆うLEDマスクや各種パーソナルケア機器が並んでいた。

家電・テクノロジー企業は既存事業で蓄積したモーターや気流制御、センサー、カメラ、人工知能(AI)技術を、髪・肌・歯をケアする製品に融合し、今回のIFAで前面に打ち出した。掃除機でほこりを吸い上げていた高速モーターは髪を乾かす用途に転用され、家電の作動環境を把握していたカメラとセンサーは歯間を見つけ出す技術へと移った。台所と居間を中心に繰り広げられていた家電技術の競争舞台が、ビューティー・パーソナルケアへと広がっている。

ロボット掃除機で名を上げた中国のスマート家電企業ドリーミー(Dreame)は、掃除・スマートホーム製品を披露する大型ブースを別途設ける一方、ビューティーハブにもヘアドライヤーとスタイリング機器、LEDフェイスマスク「クロナ・ウルトラ(Chrona Ultra)」を出品した。ドリーミーは高速デジタルモーターとアルゴリズム、モーション制御技術を基盤に成長した企業である。掃除家電で獲得した技術を土台に、製品群をヘア・スキンケアまで広げる戦略を今回のIFAで示した格好だ。IFAの公式資料でも、ドリーミーのビューティーハブ参加とヘアケア製品・クロナウルトラの展示が確認できる。

ロボット掃除機・コードレス掃除機を中心に事業を展開してきた中国家電企業モバ(MOVA)も、製品エコシステムをパーソナルケアとキッチン・ガーデンへ広げた。「シャイン10」ヘアドライヤーには、毎分11万回転のブラシレスモーターと、毎秒1000回温度を検知するセンサーを搭載した。掃除家電で性能を左右してきた高速モーターと精密制御技術が、髪をケアする機器でも競争力になった形だ。

IFAを主催するIFAマネジメントは、こうした市場の変化を展示構成に反映させた。昨年初登場したビューティーハブは、フィットネス・デジタルヘルス展示領域の体験スペースの一つだった。今年は独立した大型空間に移し、展示面積を大幅に拡大し、「ビューティーラボ(Beauty Lab)」形態の体験スペースへと拡張した。

5日(現地時間)、ドイツ・ベルリンの「IFA 2026」ビューティーハブで、ヘアケア企業TYMOのスタイリストが来場者の髪を整えている。IFAは今年、ビューティーハブを拡充し、ヘアスタイリングやスキン・ヘルスケア機器などを直接体験できる構成とした。/ベルリン=チョン・ドゥヨン記者

◇ 生活家電の技術を髪へ… LG初のヘアドライヤー

LGエレクトロニクスも今回のIFAで初のヘアドライヤー「LGエアデュー(AirDew)」を披露した。冷蔵庫・洗濯機・エアコンなどで培ってきたモーターとセンサー、気流制御、機器連係技術を、個人向けヘアケア製品に適用したものだ。LGエレクトロニクスは、エアデューを高速乾燥と熱による毛髪損傷の抑制を同時に実現することに焦点を当てて開発した製品だと紹介した.

エアデューには、LGエレクトロニクスが独自開発した空力技術「トリプル・エアフルイディクス(Triple Airfluidics)」が適用された。これにより、毎分最大5.8gの水分を除去する。センサーが製品と毛髪の距離を検知し、毛髪温度を約55度に維持するよう調節することもできる。高い熱だけに依存せず、風量・風速・風圧と温度を併せて制御し、乾燥速度を確保しつつ毛髪損傷を減らす構造だ。

重量は365gだ。ファストドライ・カールスタイラー・ボリューマイザー・スムースの4種の磁気式ノズルを提供する。LGシンキューと接続すれば、利用履歴を管理し、ペットの被毛を乾かす際に使う専用モードもダウンロードできる。使用中に製品を置くと待機状態に移行し、5分間再度使用しなければ電源が切れる。LGエレクトロニクスは価格と具体的な販売時期・国を調整している。

4日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで開かれた「IFA 2026」のLGエレクトロニクス展示館に、同社初のヘアドライヤー「LGエアデュー(AirDew)」が展示されている。LGエレクトロニクスは生活家電で蓄積したモーター・センサー・気流制御技術をヘアケア製品に適用した。/ベルリン=チョン・ドゥヨン記者

◇ 掃除機の技術が髪を経て口内へ… ダイソンは歯ブラシまで

英国企業ダイソンは、掃除機で蓄積した高速デジタルモーターと流体力学技術を、扇風機・空気清浄機に続きヘアドライヤーとスタイラーへと段階的に拡張し、成果を上げてきた企業である。今回は領域を「髪」から「口内」まで広げた。

ダイソンは3日、ベルリンで「ダイソン・アンベールド(Dyson Unveiled)」を開き、新製品10種を公開した。ロボット掃除機や空気清浄機だけでなく、初のオーラルケア製品と新しいヘアスタイリング機器を披露した。

電動歯ブラシと口腔洗浄器を組み合わせた「ダイソン・カメラジェット(Dyson CameraJet)」は、10万画素カメラが毎秒28枚の画像を分析して歯間の隙間を検知・追跡し、必要な位置に洗浄液を噴射する。掃除機と空気管理製品で磨いてきたセンシングと流体制御技術にカメラ・AIを加え、オーラルケアという新たな製品群を作った格好だ。

セラミックピンク色の「ダイソン カメラジェット」電動歯ブラシ・口腔洗浄器とリフィルドック。リフィルドックは本体タンクの補充と製品の保管・充電機能を備える。/ダイソン

既存のヘアケア事業も細分化している。ベルリンで同時に披露した「エアスムース(Airsmooth)」は、ダイソン初のスタイリングブラシだ。濡れた髪を乾かしつつ伸ばし、形を整えられるよう、気流と2種類のブラシ毛、精密な熱制御技術を組み合わせた。毎秒100回以上、風の温度を測定し、過度な熱曝露を抑える。

ジェイク・ダイソン ダイソン主任エンジニアは「ダイソンは過去数十年にわたり、製品が機械的に最高の性能を発揮できるよう技術を発展させてきた」と述べ、「いまやハードウェアを越え、自ら見て考え反応する知能型家電の時代へ進化している」と語った。続けて「オーラルケア、毛髪、家の隅々で作動する製品のすべてにAI、ビジョンシステム、機械学習を活用し、製品が自ら作動環境を理解できる時代を切り開く」とした。

市場調査会社フォーチュン・ビジネス・インサイトによれば、世界のヘアスタイリング機器市場は昨年の144億4000万ドル(約19兆4500億ウォン)から今年は151億7000万ドル(約20兆4300億ウォン)へ拡大し、2034年には225億7000万ドル(約30兆4000億ウォン)規模を形成すると予測された。欧州は昨年、この分野の40.88%を占めた最大市場である。

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