アップルが来月にiPhone18シリーズを公開するとみられる中、総粗利益率を維持する場合、前作より価格が最大350ドル(約50万円)上がるとの見方が出ている。
市場調査会社カウンターポイント・リサーチは11日(現地時間)、アップルが総粗利益率をそのまま維持する場合、iPhone18シリーズの小売価格は250〜350ドル(35〜50万円)上昇すると見通した。
とりわけカウンターポイント・リサーチは、最上位モデルであるiPhone18プロマックス(12GB + 1TB)の部品原価(BoM)が前モデル比で約300ドル(43万円)上がると見込んだ。iPhone18の基本モデルとプロモデルの256GB、512GBは前作比で200〜250ドル(29〜35万円)引き上げられる見通しだとした。
カウンターポイント・リサーチの月次メモリー・ストレージ価格追跡によると、12カ月間でDRAMの平均販売価格は400%、NANDフラッシュは300%以上上昇した。アップルは最新のiPhone18シリーズに2ナノ基盤のAシリーズ・システム・オン・チップ(SoC)を搭載するとみられるが、これはTSMCで最も高価な工程の一つである。
ただし、カウンターポイント・リサーチは、アップルが原価上昇分を製品価格に一度に反映しないとみており、総粗利益率を守るために多様な方策を試みると予想した。
伝統的にメモリー価格が上がると、中間容量の製品群は512GB、1TBの大容量製品群よりマージンの縮小が大きくなる。したがってアップルにとっては大容量製品をより多く販売する方が収益性に有利だ。
カウンターポイント・リサーチは、アップルがiPhone18シリーズの大容量モデルによりコスト効率的なNANDソリューションを適用し、マージン最大化を目指すとみている。これにより有力とみられる戦略は、まず大容量モデルの価格引き上げ幅を拡大し、基本モデルの価格引き上げ幅を最小化する戦略である。
別の戦略は、アップルのAI「アップルインテリジェンス」を通じてサービス事業部門を拡大することだ。ただし、アップルインテリジェンスは、ユーザーがAnthropic、オープンAI、グーグルに直接費用を支払う代わりにアップルに費用を支払うほど十分に成長していないのが現実である。カウンターポイント・リサーチは、iPhone18発売2年目にこのような収益化戦略が主流として定着すると予想した。アップルが巨額のAIデータセンター投資なしでもデバイス内AI機能を月10ドル程度で提供できるなら、既存の約1200億ドル規模のサービス事業部門に100億〜200億ドル(約14兆〜28兆ウォン)の売上増を見込める。
アップルは部品サプライヤーと長期契約を結び、サプライチェーンを多角化し、ディスプレー・カメラ・ケース・素材・パッケージングなどメモリー以外の部品コストを削減して値上げ幅を抑えるよう努めるとみられる。加えてリース、移動通信事業者やパートナー企業を通じて値上げ分およびマーケティング費用の一部を補填する戦略を展開するとみられる。
アップルの原価負担が高まる中、iPhone発売20周年に合わせて準備したガラス素材の次世代iPhoneの開発可否についても主張が分かれている。
米投資銀行ジェフリーズは10日、アップルがガラス素材iPhoneの開発を中止したとして、アップルの投資判断を「市場収益率下回り」へ引き下げ、目標株価を285.56ドルから263.66ドルに下げた。だが、ブルームバーグのアップル専門記者マーク・ガーマンは、アップルがガラス素材のiPhone機器開発を計画どおり進めていると反対意見を示した。ガーマンは事情に詳しい消息筋を引用し、アップルが2027年のiPhone発売20周年を記念するガラス中心のデザインを依然として計画していると報じた。
ガーマンによると、iPhone20プロとiPhone20プロマックスと呼ばれる見通しの2027年型プロモデルは、前面と背面に曲面ガラスを適用し、スリムな金属フレームで仕上げたガラス中心のデザインを披露する予定である。ガーマンはまた、この2モデルの内部コード名がV73とV74だと付け加えた。アップルはこれよりさらにガラスに集中したデザインを検討したが、大量生産の困難のため最終的に断念したと述べた。
ガラス素材iPhone開発プロジェクトの話が出たのは昨年からだ。アップルは公式見解を示していないが、2019年に「六面体ガラスケース」に関する特許を出願し、この主張に力を与えた。
業界関係者は「ガラス素材iPhone開発のイシューが市場の注目を集めるのも、メモリーなど中核部品の価格上昇で高まった原価負担をアップルがどのように相殺し、値上げと収益性確保という二つの課題を同時に解くのかに関心が集まっているためだ」と述べた。