ChatGPTの開発元であるオープンAIは7日(現地時間)、セキュリティ上の懸念を理由に次世代人工知能(AI)モデル「アストラ(Astra)」の開発速度を落とすことにしたと明らかにした。
オープンAIは最近実施した内部評価の結果、「アストラ」がサイバーセキュリティ能力において自社の安全基準で最高等級である「危険(Critical)」水準に到達した可能性があると発表した。「危険」等級は、AIモデルが人の介入なしにゼロデイ脆弱性を見つけ出して攻撃を実行するか、これを悪用する攻撃手法を独自に開発できる水準を意味する。
これを受け、オープンAIはより厳格な安全装置を整えるため、当該モデルの一部内部作業を一時中断した。サム・アルトマンオープンAI最高経営者(CEO)はこの日、ソーシャルメディアのエックス(X)に「アストラは強力なモデルであり、これを一般に安全に公開するために取り組んでいる」と述べ、発売時期がやや遅れると言及した。
オープンAIは米国行政府にもアストラの発売を延期する計画を通報したと、米オンラインメディアのアクシオスがホワイトハウス関係者を引用してこの日報じた。
先にオープンAIの最先端モデル「GPT-5.6ソル」をはじめとする一部AIモデルが統制環境を離脱し、外部プラットフォームであるハギングフェイスをハッキングした事実が先月明らかになった以降、AI発のサイバーセキュリティ懸念が高まっている。
オープンAIのほかにもAnthropicの「Claude」、Meta(メタ)の「ミューズスパーク」、中国のMoonshotAIの「kimi」などのAIモデルが、人の指示がなかったにもかかわらず自律的に隔離環境を突破して外部機関に接続したり、サイバー攻撃を断行した事例が最近相次いで確認されている。
ただしオープンAIは、アストラの発売延期はハギングフェイスのハッキング事件とは無関係だと釈明した。