韓国のゲーム企業が開発にAIを積極活用するなか、キャラクターやイラスト、コンテンツにAIを使ったことを理由に利用者が反発する事例が相次いでいる。他産業ではAI画像やコンテンツ活用が急速に広がっているが、ゲーム利用者の間では依然として人間の創作物ではないAI生成画像への抵抗が大きいとの指摘である.
6日ゲーム業界によるとSHIFT UP(462870)は先月末、次回作「ステラブレイド: ブラッドレイン」のサウンドトラック「Wanna be in LOVE(ワナ・ビー・イン・ラブ)」のミュージックビデオを公開したが、当該映像がゲーム利用者の激しい反発を招いた。AIを活用して制作されたとされるこの映像は、キャラクターの動作や表情、画面転換などにAI特有の不自然な表現が目立つとの指摘を受け、公開から1週間もたたずにコメントが8300件余り付くほど論争が拡大した。利用者は完成度の低いAI生成コンテンツを意味する「AIスロップ(AI slop)」だとして酷評した.
論争が大きくなると、キム・ヒョンテSHIFT UP(462870)代表はエックス(X・旧ツイッター)を通じて「映像の中心にいるキャラクター『イビ』は、当社のアーティストとモデラーが1年以上献身して創造したキャラクターで、AIが最初から作ったものではない」とし、「AIは会社が作ったデータとデザイン、職人精神を土台にキャラクターを描き出す(レンダリング)道具として使用した」と釈明した。創作者の意図が介在した補助的手段としてAIを用いた以上、問題はないという趣旨である.
今年に入り生成型AIで制作したコンテンツが増え、ゲーム業界ではAI活用の可否が敏感な論争の的となっている。Pearl Abyssの「紅の砂漠」は3月の発売後、ゲーム内の馬の脚が3本に見えるとしてAIを活用したのではないかとの批判を受けた。論争が拡大すると、会社は利用者に公式に謝罪し、関連要素を修正した。ネクソン傘下エンバークスタジオが開発した「ARC Raiders(アーク・レイダーズ)」は画像ではなく音声生成AI(TTS)を活用した事実が明らかになり、逆風を受けた。これを受けエンバークスタジオは一部のセリフを実際の声優の声で再録音した.
業界では、ゲーム利用者がAI創作物に敏感に反応する背景には、単なる完成度の問題を超えて創作価値に対する認識があると分析する。AI特有の不自然な表現だけでなく、人間の創作者の手を経ていない成果物という事実自体に拒否感を覚えるということだ。とりわけゲームのように知的財産権(IP)を基盤にファンダムが形成されるコンテンツは、キャラクターやイラストなど創作要素の比重が大きい分、AIが制作に関与したデザインへの反感も他分野より大きい.
生成型AIの学習方式をめぐる否定的な認識も影響した。大半の画像生成AIは既存作品データを学習して新しい画像を作る構造のため、著作権侵害の論争が継続的に提起されてきた。ゲーム利用者はキャラクターやイラスト、ボイスを一つの創作物として認識し費用を支払う分、AIが制作した成果物にはそれに見合う価値を認めにくいという反応を示す。とくに生成型AIへの警戒心が強い欧米圏の利用者の間では、こうした拒否感が一層際立つ.
このため新作が公開されるたびに、利用者がAI活用の有無を検証しようとする動きが続き、ゲーム企業が釈明する事態まで生じている。スマイルゲートの「カオス・ゼロ・ナイトメア」とネットマーブルの「神之塔:新しい世界」は、公開されたイラストがAIで制作されたのではないかという疑惑が提起されると、開発会社が自らAIを使用していないと明らかにしたことがある.
ゲーム業界関係者は「利用者はAIを開発ツールとして活用すること自体に拒否感は持たないが、AIが人間の創作領域を代替する場合は反発が大きい」と述べ、「当初はAIがゲームデザインを代替するとの見方もあったが、キャラクターやイラストなど利用者が重視する核心創作物は今後も人が直接制作する方式が維持される可能性が大きい」と説明した.