22日(現地時間)、米サンフランシスコのモスコーンウェストで開幕した「AMD Advancing AI 2026」。/サンフランシスコ=コウ・ミンギュ記者

AMDがAnthropicと戦略的パートナーシップを結び、最大50億ドル(約6兆9,000億ウォン)規模の出資に乗り出す。AMDがOpenAI・Meta(メタ)・Oracle・Microsoftに続きAnthropicまで主要顧客として確保し、NVIDIAの1強体制で固まっていたAIアクセラレータ市場の構図に亀裂が生じる様相だ。

◇ Anthropicに「ヘリオス」AIアクセラレータを大規模供給

AMDは22日(現地時間)、米サンフランシスコのモスコンウェストで開幕した「AMD Advancing AI 2026」初日に、この内容のパートナーシップを発表した。最大2ギガワット(GW)規模のAIアクセラレータラックシステム「ヘリオス(Helios)」ソリューションをAnthropicに供給することが今回の契約の骨子である。

今回の契約により、AMDは1GW規模の一次設備を2027年上半期から構築し始める。1GWは原子力発電所1基が生み出す電力量に匹敵する水準で、Anthropicがそれだけ大規模なAIインフラ確保に乗り出すという意味に解される。残りの1GWも順次追加される予定で、全体の契約規模は原発2基に相当する電力量に達する。

AnthropicはAMDの最新AI半導体であるグラフィックス処理装置(GPU)「MI455X」と、サーバー向け中央処理装置(CPU)EPYC「ベニス(Venice)」、データ転送機器であるPensandoネットワーキング、駆動ソフトウェアを一体で組み合わせ、データセンターを構成する予定だ。とりわけAnthropicが既存のAMDとの協力を大規模に拡大し、AMDのAIアクセラレータに対する信頼を示した点で意味が大きい。

AMDはこれと合わせてAnthropicを対象に最大50億ドル規模の戦略的持分投資も進める方針だ。通常、半導体企業が顧客に大規模GPUを供給しつつ出資まで行う事例は多くない点から、単純な「サプライヤー—顧客」関係を越え、資本でも結び付く緊密な構図を築いたとの評価が出ている。

◇ Claudeで半導体開発まで…ソフトウェアの結束も強化

22日(現地時間)、米サンフランシスコのモスコーンウェストで開幕した「AMD Advancing AI 2026」イベント。/コウ・ミンギュ記者

両社はハードウェア供給契約とは別に、AnthropicのAIモデルClaudeをAMDの半導体開発に直接活用する協力案も発表した。AMDが自社半導体とソフトウェアを改善する作業にClaudeを開発補助ツールとして用い、GPU性能を実ワークロードで最大限に引き出すソフトウェアプラットフォーム「ROCm」の完成度を高める構想だ。

AMDはここから一歩進め、エンジニアリングとプロダクト開発の組織全般にClaudeを幅広く導入する計画だ。半導体業界では、ハードウェア販売にとどまらずソフトウェア開発段階から顧客と結束を強めるのは、NVIDIAがCUDAエコシステムで築いてきた開発者ロックイン戦略に対応する色彩が濃いとの分析が出ている。

この日の発表は、先に公表されたMicrosoftとのAzureパートナーシップのニュースと相まって、より大きな意味を持つことになった。AMDがOpenAI・Meta(メタ)・Oracle・Microsoft・Anthropicなど主要AI企業をすべて顧客として確保したためだ。AMD側はこの日のブリーフィングで、世界上位10社のAI企業のうち8社がすでに自社のInstinct GPUでワークロードを運用していると明らかにした。

AMD関係者は「これまでAIアクセラレータ市場は事実上NVIDIA1社が左右する構造だった」と述べ、「AMDが大手AI企業を相次いで顧客として確保し、実質的な代替供給者として定着する流れが鮮明になっている」と語った。

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