エヌビディアが次世代人工知能(AI)プラットフォーム「ベラ・ルービン(Vera Rubin)」の供給を本格化し、AI半導体市場の主導権強化に動いた。グーグルとマイクロソフト(MS)、オラクルなど主要クラウド事業者向けにシステム構築を終え、性能と電力効率を前面に出して競合の追撃に対応する戦略である。
21日(現地時間)、エヌビディアは次世代AIラック「ベラ・ルービン NVL72」をグーグルクラウド、MSアジュール、オラクルクラウド、コアウィーブなどに供給しており、現在主要顧客で稼働中だと明らかにした。
ベラ・ルービン NVL72は、次世代GPU「ルービン」とCPU「ベラ」をはじめとする7つの新規チップを1つのシステムに統合したAIスーパーコンピューターである。エヌビディアは製品量産に向け、世界30カ国、350余りの工場を結ぶサプライチェーンも構築したと説明した。
エヌビディアが公開したベンチマーク結果によると、コアウィーブ環境でDeepSeek(ディープシーク)R1モデルを用いて測定したベラ・ルービンの電力当たり性能は、前作の「グレース・ブラックウェル」比で最大10倍向上した。摂氏45度の液冷技術を適用し、データセンターの年間水使用量も数千t削減できると同社は述べた.
ネットワーク性能も強化した。前世代より処理容量を2倍に高めた毎秒102.4テラビット(Tb)級「スペクトラム-6」イーサネットスイッチを適用し、大規模AIデータセンターを1つのシステムのように運用できるよう設計した。
イアン・バック エヌビディア副社長はこの日、米カリフォルニア本社で開かれたブリーフィングで「ベラ・ルービンは本格的な量産段階に入っており、主要顧客で既に稼働している」と語った。
エヌビディアが次世代プラットフォームの性能を積極的に強調するのは、AI半導体市場の競争が一段と激化しているためである。AMDは次世代AIラック「ヘリオス」をMSなど主要顧客に供給する計画で、OpenAIとMeta(メタ)は自社AIチップの開発を拡大している。Anthropicも自社AIチップ開発を検討中とされる。
CPU市場攻略も強化した。エヌビディアはベラCPUのPython実行性能が、AMDの次世代サーバー向けCPU「トリノ(Turin)」比で最大1.8倍高いと主張した。ただしAMDも次世代CPU「ベニス(Venice)」の発売を控えており、AIインフラ市場を巡る競争はいっそう激しくなる見通しである。
一方、最近、次世代GPU「ルービン・ウルトラ」を搭載する次期ラックアーキテクチャ「カイバー NVL144」の発売が2028年に1年以上延期されたとの観測が出たが、エヌビディアはこの報道を否定した経緯がある。