公共機関や企業の代表番号を装ったボイスフィッシングを防ぐための是正命令を履行しなかったインターネット電話事業者が市場から退場した。
科学技術情報通信部中央電波管理所はインターネット電話事業者オンセテルリンクの基幹通信事業者登録を取り消したと16日明らかにした。発信番号の改ざんを遮断するための防止措置を講じるよう命じたにもかかわらず、正当な理由なく従わなかったためだ。
中央電波管理所には昨年末から、郵便局やカード会社、宅配業者などの代表番号を装ったボイスフィッシングと疑われる通報が30件寄せられた。これを受け、昨年12月にオンセテルリンクを対象に現場調査を実施した結果、発信番号改ざん防止義務に違反した事実が確認された。
発信番号の改ざんは、電話やメッセージを送る際に実際の番号の代わりに他人や機関の番号を受信者の画面に表示させる手口である。公共機関の代表番号が表示されると受信者が通話を信頼する可能性が高まり、被害につながるリスクも高い。通信事業者はこれを検知・遮断する技術的措置を備えなければならない。
当局はオンセテルリンクに2件の是正命令を出し、今年3月6日までに関連措置を完了するよう求めたが、同社は期限内にこれを履行しなかった。中央電波管理所は先月23日に聴聞手続きを経て、電気通信事業法に基づき登録取消を確定した。
今回の処分は政府が先月30日に示した「携帯電話不正使用防止総合対策」の後続措置である。オンセテルリンクはサービス終了の事実を加入者に即時に個別案内するなど、利用者保護手続きも進めなければならない。
登録取消に責任がある代表者と関係者は今後3年間、基幹通信事業者の役員に就任できない。登録が取り消された後も通信事業を継続すれば、3年以下の懲役または1500万ウォン以下の罰金に処される可能性がある。