昨年9月、IFA 2025が開かれたドイツ・メッセベルリンの「City Cube Berlin」に設けられたサムスン電子の展示館/サムスン電子

サムスン電子が9月にドイツ・ベルリンで開かれる欧州最大の家電見本市「IFA 2026」で、メイン会場内の大型公開ブースは運営せず、都心の別会場で製品を披露することが確認された。1月の世界最大の家電・情報技術(IT)見本市であるCES 2026でも、メイン会場のラスベガス・コンベンション・センター(LVCC)を離れ、ウィンホテルに別途展示空間を設けた。複数企業が集まる展示会場を離れ、来場者が自社製品により集中できる環境を整える方式で、グローバルな展示・広報戦略を転換している様相だ。

14日付のChosunBizの取材を総合すると、サムスン電子は9月2日(現地時間)からベルリン都心の会場「フンボルト・カレ」(Humboldt Carré)で、別途IFA 2026展示場を運営する。ここで欧州の流通業者・企業間取引(B2B)の顧客・メディア向けに製品発表と商談も行う。IFA 2026開幕の2日前から取引先とメディアに先行して会う。

本会場であるメッセ・ベルリンから約8km離れたフンボルト・カレは、ベルリン都心に位置し来訪者のアクセスが比較的良い。IFAは、サムスン電子がメイン展示館の外に設ける展示場も公式プログラムの範囲に含めて紹介した。

IFAは米国のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)・スペインのモバイル・ワールド・コングレス(MWC)と並ぶ世界3大IT見本市とされる。1924年に始まった欧州最大の家電・消費者技術博覧会で、グローバルメーカーの新製品と事業戦略が公開される。

ドイツ・メッセベルリンのIFA 2026展示場配置図。サムスン電子がメインスポンサーを務める「IFAクリエイターハブ」はパレ・アム・フンクトゥルムに設けられる/IFAマネジメント

サムスン電子は1991年、43㎡規模のブースを設けてIFAに初参加した。2003年にはメッセ・ベルリン内の中核展示場であるホール20へ移り、ブース規模を3600㎡に拡大してIFAの主要参加社へと浮上した。

2014年からはメッセ・ベルリン南側に新設されたシティキューブ・ベルリンを事実上単独で使用した。製品展示空間約6000㎡と発表・取引先商談空間約2500㎡などを含め、総計8700㎡規模を活用した。昨年までもここでテレビ・家電・モバイルなどを紹介し、製品エコシステムと事業の方向性を示した。

新型コロナの影響で行事が縮小された2020年を除けば、サムスン電子がメッセ・ベルリンで大型の製品展示を行わないのは1991年のIFA初参加以降、事実上初めてである。IFA主催側はサムスン電子の今回のIFA参加方式を「新しい展示コンセプト」と説明した。

サムスン電子はベルリン都心に別個の展示空間を設けるが、メイン会場の来場者との接点を放棄したわけではない。サムスン電子はメッセ・ベルリン内に設けられる「IFAクリエイター・ハブ」の公式メインスポンサーを務め、ブランドと製品を訴求する計画だ。メッセ・ベルリンのパレ・アム・フンクトゥルムに入るクリエイター・ハブには、インフルエンサー・ストリーマー・コンテンツ制作者が利用できるスタジオ施設が用意される。サムスン電子はここで自社プログラムと体験型イベントを運営する予定だ。

サムスン電子はCES 2026でこのような展示戦略を先に適用した。数年間大型ブースを運営してきたLVCCから出て、ウィンホテルに単独の展示空間を造成した。サムスン電子はウィンホテルの展示場に美術館・博物館などで用いられる展示手法を適用して混雑度を下げ、来場者がAI製品とサービスを深く観覧できるようにした。IFAでも多数の来場者を一つの空間で相手にする代わりに、自社製品と事業戦略をより密度高く伝える方針だ。

サムスン電子はまだIFA 2026の公式出展社(Exhibitor)名簿に名前を載せていない。LGエレクトロニクス・TCL・ハイセンスなど競合は既に展示分野とホール・ブース番号が公開されているのと対照的だ。

IFA 2026は「The Future Is Now(未来は今だ)」をテーマに9月4日から8日まで開かれる。人工知能(AI)・スマートホーム・家電・テレビ・エンターテインメント・コネクティビティ・ロボットなど消費者技術全般を扱う。1900を超えるブランドの製品が展示される予定だ。

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