ニューヨーク株式市場の主要3指数は、市場予想を下回った米消費者物価指数(CPI)を追い風に一斉に上昇して始まった。
14日(現地時間)午前9時52分時点、ニューヨーク証券取引所でダウ工業株30種平均は前日比77.33ドル(0.15%)高の5万2575.97となった。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500種指数は23.77ポイント(0.32%)高の7539.11、ナスダック総合指数は158.33ポイント(0.61%)高の2万6031.51を示した。
6月のCPIが市場予想を下回り、米連邦準備制度(Fed、以下FRB)が追加引き締めに慎重になるとの期待が高まった。米労働省によると、6月のCPIは季節調整済みで前月比0.4%低下した。市場予想の0.1%低下を下回っただけでなく、2020年4月の0.8%低下以来の最大の下げ幅である。
変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同月比で2.6%上昇した。上昇率は前月と同水準だったが、市場予想の2.8%を下回った。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチによると、29日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で金利が据え置かれる確率は87.7%と織り込まれた。前日の58.3%から大幅に上昇した。
スカイラー・ワイナンド・リーガン・キャピタル最高情報責任者(CIO)は「予想より弱いCPIの発表は、イラン戦争で惹起されたインフレ急騰が弱まっていることを示唆するが、ここ数日米国とイランの緊張が高まっているため、一時的な安堵に過ぎない可能性がある」と述べた。
続けて「弱いインフレ指標は当面FRBの動きを抑え、利上げの可能性を低下させるとみられるが、ウォシ議長が短い在任期間中にこれまで示してきた発言のほぼすべてがタカ派的だった点を投資家は想起すべきだ」と付け加えた。
資本財、公益などは堅調な一方、ヘルスケア、裁量消費などは軟調だ。IBMは第2四半期決算が市場期待に届かず、株価が23.60%急落した。企業がデータセンター投資に注力するなか、IBMのメインフレームとソフトウエア需要が鈍化したことが業績不振の背景として指摘された。
欧州株はまちまちとなった。ユーロ・ストックス50指数は前日比0.11%高の6277.78で取引されている。ドイツDAX指数とフランスCAC40指数はそれぞれ0.27%、0.21%下落した。英国FTSE100指数は0.16%上昇した。
国際原油は上昇基調を示した。同時刻、期近である2026年8月渡しのウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)価格は前日比2.35%高の1バレル=79.98ドルを付けている。