アリババとクウェン(Qwen)のロゴ。/聯合ニュース

中国ビッグテックのバイトダンスの人工知能(AI)大規模言語モデル(LLM)「豆包(ドウバオ)」とアリババの「通義千問(チーウェン)」が今月中にパーソナライズドAIエージェントの提供を停止する。

6日、中国の国営英字メディアであるグローバルタイムズなどによると、豆包と通義千問は今月15日からパーソナライズドAIエージェント機能を終了すると最近発表した。パーソナライズドAIエージェントとは、単発の回答で終える一般的なAIチャットボットと異なり、ユーザーが誰かを記憶し、ユーザーに代わって複雑な業務を処理するAIモデルを指す。

豆包側はサービス終了後も一定期間はデータを保存し、ユーザーはこの期間、エージェント情報および会話内容を閲覧し外部にエクスポートできるとした。中国メディアの証券時報は、3カ月後には保存データが削除されると報じた。

豆包と通義千問のパーソナライズドAIエージェント停止の発表は、微博(ウェイボー)など中国のソーシャルメディアで論争となった。一部のユーザーは長く利用してきたサービスの終了に反対したとメディアは伝えた。

グローバルタイムズは、両社がパーソナライズドAIエージェントを停止した背景として、中国政府のAI安全性強化政策の順守と、商業性の低い事業への投資縮小などを挙げた。中国政府は4月に「AI擬人化インタラクションサービス(パーソナライズドAIエージェント)管理暫定実施弁法」を公表しており、当該規定は今月15日から施行される。この規定はパーソナライズドAIエージェントに対する管理・監督を大幅に強化したもので、プラットフォーム事業者に中毒防止システムの構築、未成年者の身元確認、コンテンツの事前審査などの義務を課した。

中国政府が5月に公表したAIエージェントの応用・開発促進に関する指針では、AIエージェントとユーザーの間の意思決定権限の境界を初めて定義した。ユーザーがAIエージェントの下した決定に対して最終的な知る権利と拒否権を持つべきだという点が明記された。

グローバルタイムズは、現在中国のAIエージェント産業が急速な拡散段階に入った一方で、一部プラットフォームでは公的機関をかたる偽エージェント、低俗または極端なロールプレイ対話を提供するグレーゾーンのサービス、ユーザーの個人情報を無断収集するセキュリティリスクなど、多様な規定違反の事例が生じていると強調した。

当局も対応に乗り出している。上海インターネット情報弁公室は先月、1万4000件以上の規定違反AIエージェントを削除した。

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