サムスン電子のAI節約機能を搭載した冷蔵庫・エアコン・洗濯機と、SmartThingsアプリ内の「わが家向け省エネソリューションを受け取る」実行画面。/サムスン電子

サムスン電子が人工知能(AI)の新機能を導入し、消費者が気候エネルギー環境部(気候部)の電気節約キャッシュバック政策の恩恵を受けやすくした。

5日、ChosunBizの取材を総合すると、サムスン電子は最近、スマートホームプラットフォームのスマートシングス(SmartThings)アプリ内「エネルギー」サービスに「わが家向け省エネソリューションを受け取る」を適用した。気候部の「賢い電気生活」政策の施行に先立ち、AIが家庭内の電力使用パターンを分析し節約策を提案する機能を用意して運用中である。電気料金の削減需要が高まる時期にAI家電ベースのエネルギー管理サービスを導入し、政策の恩恵への消費者のアクセスを高めたかたちだ。

気候部は1日から、電気を節約すれば料金の一部を払い戻し、再生可能エネルギーの供給が多い週末・祝日の昼時間帯の使用には追加の恩恵を与える「需要柔軟化政策」を施行している。サムスン電子は、消費者が政府のキャッシュバック条件をいちいち計算しなくてもアプリで家庭内の電力フローを確認し節約戦略を立てられるよう、新規サービスを用意した。

気候部は「賢い電気生活」を通じ、今月から12月まで住宅用エネルギーキャッシュバックの支給基準を緩和して適用する。従来は直前2カ年平均使用量比で3%以上減らさなければ恩恵を受けられなかったが、この期間は1%以上を満たせばキャッシュバックを受ける。削減率に応じて1kWh当たり最大120ウォンが支給される。

7〜8月の平日午後5〜8時に電力消費を減らした世帯には、1kWh当たり500ウォンを追加で提供する。この制度は、エネルギーキャッシュバック参加世帯のうち遠隔検針システム(AMI)が設置され時間帯別計量が可能なところにのみ適用される。9〜10月には、週末・祝日の午前11時〜午後2時にサムスン・LGのスマート家電アプリに登録された洗濯機・乾燥機・食器洗い機・衣類ケア機の使用量に対し、1kWh当たり100ウォンを与える試験事業も推進される。

◇ AIがわが家の電力使用を分析…節約法まで提案

サムスン電子が運用中の「わが家向け省エネソリューションを受け取る」は、家庭別の使用習慣を診断し削減行動を促す機能である。ユーザーが目標と基準を入力すると、スマートシングスが使用パターンを分析して節約プランを提示する。

機器別の日・週・月単位の使用量と削減量を盛り込んだ統合レポートを受け取れる。同じ製品を使う他の利用者のエネルギー消費量や、よく使うモードを比較・分析し、直感的な管理が可能となるよう支援する。エアコンの場合、1日の平均の電源オン・オフ回数を確認し、どのように動作させるのが有利かを知らせる。外出時に連続運転を提案するなど、実生活に合わせたガイドも提供する。

スマートシングス基盤のAI家電の既存の省電力機能も、気候部のキャッシュバック参加を支援する役割を果たし得る。アプリで「AI節約モード」を設定すれば、連携する製品の消費電力を自動で最適化し、別途エネルギーメーターを接続した場合は累進区間に到達する前に使用量を抑えられる。サムスン電子によると、AI節約モードを活用すれば、冷蔵庫は最大25%、洗濯機は最大60%、エアコンは最大30%までエネルギー消費を下げられる。

夏季のピーク時間帯には、エアコンの「カスタム冷房」が中核機能とされる。この機能は、エアコンが稼働する空間のファンを併用し、湿度と温度のデータを分析して快適さを維持しつつ電力負担を下げる仕組みだ。外出中に稼働中の家電を遠隔で切る「外出モード」と組み合わせれば、日常で大きな不便なく無駄を減らせる。

◇ 国内外でエネルギー協業を拡大…スマートシングスの役割が大きくなる

サムスン電子は国内で自治体・パランエナジーと協業し、「エネルギー節約ミッション」(デマンドレスポンス)プログラムも運用している。電力取引所や自治体がピーク状況を予測して節電ミッションを発令すると、スマートシングスが連動製品を自動でAI節約モードに切り替えたり、稼働を調整する。参加者は削減実績に応じてインセンティブを受け取れる。

海外では主要エネルギー企業と提携し、電気料金の削減恩恵を拡大している。サムスン電子はイタリアのエネル(Enel)と、洗濯機購入顧客に対して2年間、洗濯用の電気を無料で提供するプログラムを運用した。オランダのクールブルー(CoolBlue)とは、再生可能エネルギー供給時間帯の無料洗濯・乾燥の恩恵を用意し、英国のブリティッシュ・ガス(British Gas)とは週末の電気料金を50%割引する専用料金プランを発売したことがある。

ユーザーに必要な生活情報を1画面に要約して見せる個人向けブリーフィングサービス「ナウブリーフ」も、スマートシングスとの連携範囲が広がった。従来はスマートフォン中心に家庭内の機器状態やエネルギー使用量などを確認していたが、今では睡眠環境・家庭のセキュリティ・ペットの活動・家族ケア情報まで見られる。サムスン電子はこれをテレビとファミリーハブ冷蔵庫にも拡大している。

サムスン電子はスマートシングスを、AI家電とスマートホームサービスを束ねる中核プラットフォームとして育成している。370社以上のパートナーと4700機種以上の接続を支援する。今回の「わが家向け省エネソリューションを受け取る」の導入も、政府の電力需要柔軟化政策に合わせてAI家電の活用度を高めようとする戦略とみられる。

サムスン電子の関係者は「従来はAI家電の利便性が時間や手間を減らすことに重点を置いてきたが、今はスマートシングスと結びつけて実質的な恩恵をもたらす家電へと進化している」と述べた。

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