オープンAIが次世代人工知能(AI)モデル「GPT-5.6」を公開した。ただし米国政府の要請により当面は一部の機関とパートナーにのみ優先提供される。
オープンAIは26日(現地時間)、GPT-5.6をソル、テラ、ルナの3種のモデルに分けて開発したと明らかにした。このうち最上位モデルの「ソル」は、コーディング、生物学、サイバーセキュリティなど専門領域での性能を高め、自律的に複雑な作業を遂行するエージェント機能を強化した点が特徴だ。
新モデルには、より長い思考時間を付与する最大推論努力オプションと、複数の下位エージェントを活用して作業速度を高めるウルトラモードも導入された。オープンAIは、ターミナルコーディング能力を評価する「ターミナル・ベンチ2.1」でGPT-5.6 ソル ウルトラが91.9%、GPT-5.6 ソルが88.8%を記録したと説明した。
オープンAIは今回の発表で、既存モデル公開時のように詳細な性能指標を幅広くは公開しなかったものの、ソルモデルについては高リスク活動やハッキング悪用の可能性があるサイバーリクエストを遮断するなど安全装置を強化したと明らかにした。
中位モデルのテラは、前作GPT-5.5と同等の性能を維持しつつ価格を半分水準に下げたモデルとして紹介された。下位モデルのルナは、低コストで基本的な性能を提供することに焦点を当てた。
オープンAIはGPT-5.6をまず政府と共有された信頼できるパートナーに提供した後、一般ユーザーと開発者を対象とした配布は数週間後に実施する計画だ。
ただし同社は、政府承認に基づく限定的な配布方式が長期的な基準になってはならないとの立場も示した。オープンAIは「必要なユーザーと開発者、企業、サイバーセキュリティ専門家、グローバルパートナーが最新のツールを活用できなくなる可能性がある」と指摘した。