サムスン電子が人工知能(AI)データセンターの電力需要増に対応し、高帯域幅メモリー(HBM)とサーバー用ソリッドステートドライブ(SSD)のエネルギー効率を大幅に高める計画だ。昨年の全体従業員離職率は海外離職率の低下の影響で一桁台に下がった。
サムスン電子は26日に公開した「2026持続可能経営報告書」で、2030年までにHBMとサーバー用SSDのエネルギー効率をそれぞれ2.5倍、4倍改善すると明らかにした。会社は前世代より電力効率を高めた第6世代HBMであるHBM4と高性能SSD「PM1763」などを市場に供給していると説明した。
AIの普及でデータセンターの電力使用量が増え、メモリー半導体の電力効率が顧客企業の選定基準として浮上している。サムスン電子は低消費電力HBMとサーバー用SSDを前面に出し、AIインフラ向け半導体市場への対応力を高める計画だ。
半導体事業を担当するデバイスソリューション(DS)部門は2050年のカーボンニュートラル達成を目標に、昨年は工程ガス処理施設(RCS)3台を追加導入した。設備のエネルギー効率も改善した。RCSは半導体製造過程で発生する工程ガスを処理する設備だ。
◇ 全体離職率8.6%…1.5ポイント低下
サムスン電子はまた、持続可能経営報告書を通じて離職率が下がったと明らかにした。昨年の全体離職率は8.6%で、前年の10.1%より1.5ポイント低下した。2023年10.6%、2024年10.1%と二桁を記録していたが、昨年は一桁に下がった。
全体離職率の低下は海外離職率が下がった影響が大きかった。海外離職率は2024年の17.0%から昨年14.2%へと2.8ポイント低下した。一方、国内離職率は同期間に2.1%から2.5%へと0.4ポイント上昇した。
昨年末時点のサムスン電子の全従業員は25万9149人で、前年の26万2647人より減少した。国内従業員は12万4564人、海外従業員は13万4585人だった。国内従業員数は前年より733人減少した。
女性人材の比率は一部改善した。昨年の女性役員比率は7.4%で、2020年の6.6%より0.8ポイント高まった。女性管理職比率は同期間に15.3%から18.9%へ上昇した。男女の賃金格差は2015年の31.8%から昨年22.2%へ縮小した。
◇ DX再生可能エネルギー転換率94.8%…水資源還元率67.2%
完成品事業を担うデバイスエクスペリエンス(DX)部門は、昨年末時点で全体電力使用量の94.8%を再生可能エネルギーに転換した。前年の93.4%より1.4ポイント高い数値だ。DX部門は2030年のカーボンニュートラル達成を目標としている。
製品のエネルギー効率も改善した。サムスン電子は冷蔵庫とギャラクシーSシリーズなど主力製品群に高効率技術を適用し、平均消費電力を2019年比で34.4%削減したと明らかにした。製品内の再生プラスチック比率は33.7%へ拡大した。
水資源管理も強化した。サムスン電子は2030年のグローバル水資源100%還元を目標に、昨年は還元率67.2%を達成した。事業所では用水の削減と再利用を超え、使用量を上回る水資源を自然に戻す「ウォーターポジティブ」(Water Positive)の活動を通じ、約24万tの水資源を復元した。