企業向け人工知能(AI)企業であるフランスのデータイクはAI時代の企業競争力の核心として「AI内在化」を提示し、AIエージェント「コビルド(CoBuild)」を公開した。
データイクは2026年6月24日、ソウル瑞草区エピソード江南262で「データイク・サミット・ソウル2026」記者懇談会を開き、企業のAI導入成果を高めるための戦略を紹介した。この日の懇談会には、アンドリュー・ボイド・データイク アジア太平洋および日本(APJ)総括上級副社長と、ジャンギヨム・アペル製品管理部門理事が出席した。
アンドリュー・ボイド副社長は「昨年のマッキンゼーの調査によると、世界の企業の88%がAIを活用しているが、AIを通じて実質的な価値を経験した企業は6%にすぎない」と述べ、「多くの企業がパイロット段階にとどまり、AI支出は増える一方で、成果創出には苦労している」と語った。
ボイド副社長はこれを「AI成功格差(AI Success Divide)」と定義し、AIの成否は組織全般にAIをいかに効果的に内在化できるかにかかっていると強調した。データやプラットフォーム、各種AIツールをそろえるだけでは成果を担保できず、AIが実際の業務プロセスと意思決定に活用され、生産性向上へつながらなければならないということだ。
ボイド副社長は「AIの価値は技術そのものではなく、実際の組織の中で作動するときに現れる」と述べ、「AIが適切に内在化されるためには、ビジネスユーザーが容易に理解でき、リスク管理組織はこれを統制でき、IT部門は安定的に運用できなければならない。データイクのプラットフォームはこうした条件を同時に満たすよう設計した」と語った。
続いてジャンギヨム・アペル製品管理部門理事は6月18日に発売したAIエージェントのコビルドを紹介した。コビルドは現場のユーザーが自然言語で入力したビジネス目標を、運用可能なAIプロジェクトへ自動変換するプラットフォームである。
ユーザーが目標を説明すると、コビルドは関連データを特定し、ワークフローを設計したうえで、データパイプライン、機械学習(ML)モデル、AIエージェント、アプリケーションなどを別途のコード作成なしに自動生成する。生成された成果物は視覚的フローの形で提供され、現場部門とIT部門が共同で検討・修正・承認できる。
とりわけ、すべての開発過程と成果物を視覚的に確認できるよう設計し、初期企画段階からガバナンスとコンプライアンスを自然に反映できる点が特徴である。さらに、スノーフレイク、OpenAI、Anthropic、AWS Bedrock、グーグルGeminiなど、さまざまな大規模言語モデル(LLM)およびデータ環境を支援し、企業が特定ベンダーにロックインされることなく、望むモデルとプラットフォームを選択できるようにした。
アペル理事は「既存の生成型AIが成果物を素早く作り出すことに焦点を当てていたのに対し、コビルドは成果物が作られるプロセスまで視覚的に示す」と述べ、「現場ユーザーもAIプロジェクトの構造と流れを理解し、直接検証でき、IT部門はガバナンスとコンプライアンスを維持しながらこれを管理できる」と語った。
キム・ジョンドク・データイクコリア支社長は「エージェンティックAI時代には、個別モデルの性能よりも、これを安全に拡張し統制できる体制が重要だ」と述べ、「データイクは韓国の顧客企業がAIを単発の実験ではなく全社的な運用体制へ発展させられるよう、継続的に支援する」と明らかにした。