ジョン・ジャンパー、グーグル・ディープマインド副社長。/ジョン・ジャンパー、Xのキャプチャー

ノーベル賞を受けたグーグル・ディープマインドの中核研究者が会社を離れ、競合のAnthropicに移る。

ブルームバーグ通信は20日(現地時間)、ノーベル化学賞を受賞したジョン・ジャンパー グーグル・ディープマインド(DeepMind)副社長が退社後にAnthropicに合流すると報じた。

ジャンパー副社長はデミス・ハサビス ディープマインド最高経営責任者(CEO)とともに、タンパク質構造予測AIモデル「アルファフォールド」を開発した人物である。アルファフォールドはタンパク質の3次元構造を予測するAIシステムで、生命科学と新薬開発の研究に活用され、AIの科学的活用可能性を示した代表事例とされる。ジャンパー副社長とハサビスCEOはこの成果により2024年ノーベル化学賞を共同受賞した。

ジャンパー副社長はXを通じて「約9年ぶりにグーグル・ディープマインドを離れる決断をし、Anthropicに合流する」とし、「デミス・ハサビスは私が博士号を取得してから6カ月でアルファフォールドのチームを率いる機会を与えてくれた」と述べた。

ノアム・シャジアー グーグル・エンジニアリング副社長も17日、グーグルを離れてオープンAIに合流すると明らかにした。シャジアー副社長はグーグルのAIモデル「Gemini」開発に参加した中核人物で、2017年にグーグルが発表した論文「Attention Is All You Need」の共同著者でもある。

この論文は大規模言語モデル(LLM)の中核技術であるトランスフォーマー構造を提案した研究で、今日の生成AIモデルの技術的基盤になったとの評価を受ける。ジョン・ジャンパー副社長のAnthropic行まで重なり、グーグルは数日の間にAI分野の中核人材が相次いで競合に移る状況に直面した。

こうした現象についてブルームバーグは、ここ数カ月の間にディープマインド内部で企業向けAIコーディングツール市場へのグーグルの対応が十分に明確でないとの懸念が提起されてきたと伝えた。

一方で、彼らが転職したAnthropicとオープンAIは、現在の生成AI市場で最も注目される企業とされる。オープンAIは2015年に非営利研究機関として出発した後、2019年に営利部門を設立して商業化を加速し、Anthropicは2021年にオープンAI出身の研究者が創業したAIスタートアップである。両社はそれぞれChatGPTとClaudeを前面に出し、高性能AIモデル市場で競争している。

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