サムスン電子が北米のミニLEDテレビ市場で中国のハイセンスを退け、首位を奪還した。2026 FIFAワールドカップの開幕に伴いテレビ需要の拡大が見込まれるなか、両社の市場主導権争いは一段と激化する見通しだ。
16日、市場調査会社カウンターポイント・リサーチが発表した四半期ベースのグローバルテレビ出荷量トラッキング報告書によると、サムスン電子は今年1〜3月期の北米ミニLEDテレビ市場でシェア40%を記録し、ハイセンス(27%)を大きく上回った。
前年の通年ではハイセンスがシェア32%でサムスン電子(31%)を僅差で上回ったが、今年に入ってサムスン電子が再び優位に立った。
ただしカウンターポイント・リサーチは、ハイセンスの新製品投入効果とワールドカップ需要が重なる4〜6月期が、両社の競争構図を分ける分水嶺になると見通した。
ワールドカップの公式スポンサーであり、ビデオ判定(VAR)用ディスプレーの独占供給業者であるハイセンスは、RGBミニLEDテレビとU7シリーズを前面に打ち出し、市場攻略を強化している。
とりわけ約3万ドルの価格帯である116インチのフラッグシップモデルにのみ適用していたRGBミニLED技術を、55〜100インチの消費者向け製品群へ拡大し、プレミアム技術の大衆化に乗り出した。
サムスン電子はマイクロRGBシリーズと普及型ミニLED製品群を同時に拡大する一方で、FIFA+コンテンツの提供、人工知能(AI)機能の強化、割引プロモーションなどを通じて需要の確保に注力している。
カウンターポイント・リサーチのリサーチディレクターであるボブ・オブライアンは「ミニLEDテレビは高い輝度と色再現力を基にスポーツコンテンツの視聴に適している」と述べ、「サムスン電子が市場を主導してきたが、ハイセンスが大画面・コストパフォーマンスに優れた製品を打ち出し、地位を脅かしている」と分析した。