サムスン電子がAIサーバー向け大容量エンタープライズSSD(eSSD)の需要急増を追い風に市場シェアを引き上げ、首位の座を固めた。AIの普及に伴うデータセンター投資の増加と構造的な供給不足が相まってeSSD市場全体が過去最高の売上高を更新するなかで挙げた成果である.
11日、市場調査会社トレンドフォースによると、今年1~3月期のグローバルeSSD市場上位5社の合算売上高は184億6000万ドルで、前四半期比86.1%急増した。主要サプライヤーの在庫が史上最低水準まで落ち込むなか、生産の増加ペースが受注量に追いつかず深刻な需給不均衡が発生し、各社が相次いで値上げに踏み切った結果、eSSDの契約単価は四半期で約80%上昇した.
サムスン電子はこのような市場環境で際立つ実績を上げた。1~3月期のeSSD売上高は70億5000万ドルで前四半期比92.8%増加し、市場シェアも33.8%から35.1%へ拡大した。236層NANDへの生産転換を拡大して供給量を増やしたことが奏功した。ただしトレンドフォースは、クラウドサービスプロバイダー(CSP)の需要増加ペースが供給拡大を上回っており、需給の完全な解消には至っていないと評価した.
競合他社との差も鮮明に広がった。2位のSKハイニックス(ソリダイムを含む)は46億4000万ドルの売上を計上し前四半期比42.5%成長したが、市場シェアは30.2%から23.1%へ低下した。これによりサムスン電子との差は前四半期の3.6ポイントから12ポイントへ大きく拡大した。マイクロンはスマートフォン・流通向けNANDの生産資源をeSSDに集中再配分する戦略で売上30億9000万ドルを達成し、シェアを13%から15.4%へ引き上げた.
サムスン電子のeSSD事業の成長基調は当面続く見通しだ。トレンドフォースは、AIワークロードの増加で高性能・大容量ストレージ需要が構造的に拡大するとみている。DRAMの容量制約とコスト負担が高まるなか、SSDがAIインフラ内の中核メモリ階層として急速に地位を固めており、今年もeSSD市場の成長モメンタムが持続するとの分析である.