「私たちが知っていたグーグル検索は終わった。」
グーグルが検索機能を25年ぶりに改編した。検索の第一の入り口である検索欄に人工知能(AI)を結合したが、利用者の評価は割れている。一部の利用者はグーグルの検索機能がAIチャット欄のように対話型へと変わったことを歓迎する一方で、一部ではグーグルが本来の検索機能を完全に失ったと批判している。
4日、主要海外メディアやレディットなどオンラインコミュニティの投稿によると、最近AIを接合したグーグル検索欄に単語を入力すると的外れな答えを返したり、検索意図と無関係な情報を要約して前面に配置する事例が相次いでいる。
一例としてグーグル検索欄で「Stop(止める)」という英単語を検索すると、過去には当該単語の辞書的な意味が一行で表示され、米国メリアム・ウェブスター辞典や英国ケンブリッジ辞典のウェブサイトリンクが上段に露出していた。しかし今は同じ単語を入力すると「わかった、ここで止める(Halted)。必要なときにまた呼んで」というAI生成の答えが上段に出てくる。検索語を「指示(プロンプト・prompt)」として理解し、文字通り情報伝達・要約などの検索活動を「止めた」わけだ。
オンラインコミュニティのレディットやソーシャルメディアのエックス(X)などでも同様の問題を経験した利用者の批判が噴出している。「AI要約が単語の辞書的意味の検索のような単純な作業まで複雑にする」、「不正確な答えをもっともらしく要約する」といった指摘から、AIの使用を望まない利用者の選択権を奪うという意見まで多様だ。「『グーグル(Google)』という単語にPはいくつ入っていますか?」という質問に「2個」と答えるなど、基本的な綴りを把握できないといったAIの慢性的な幻覚現象も表れている。
グーグルは先月19日(現地時間)に開催した年次開発者カンファレンス「I/O 2026」で新たに改編した「知能型検索欄(intelligent search box)」を披露した。ChatGPTなどAI基盤の検索の台頭で堅固だったグーグルの検索優位が挑戦を受けるなか、既存の検索欄をAIチャット欄のような対話型に再設計したものだ。リーズ・リード グーグル検索総括副社長は「25年前に検索欄が初めて登場して以来、最大の変化だ」と紹介した。
これは、利用者が別途のウェブサイトやアプリを訪問せずにAIチャットボットが提供する答えだけで情報を得る「ゼロクリック(Zero-click)」現象に対応する措置とみられる。改編された検索欄はグーグルの最先端AIモデル「Gemini 3.5 フラッシュ」を基盤に、長く複雑な質問を処理できるよう設計され、テキストだけでなく画像・ファイル・映像など多様な形態の資料を活用した検索も可能だ。
テッククランチなど海外メディアは、グーグルの検索欄改編によって「『青いリンク10個(ten blue links)』の時代が公式に幕を下ろした」と評価した。これまでグーグルに検索語を入力すると関連情報が含まれたウェブサイトや記事リンクがリスト形式で列挙されていたが、いまは検索結果の上段にAIが答えを要約してくれるグーグル「AIオーバービュー」が有効化され、青色のリンクは下段に押しやられた。
グーグルの「AIオーバービュー」と、AIオーバービューで後続質問により対話を続けられる深層検索機能「AIモード」が利用者ごとにパーソナライズされるにつれ、答えの客観性や多様性が低下しているとの指摘も出ている。最近、検索マーケティング企業アイプルランク(iPullRank)の研究陣が約2000件のグーグル「AIモード」の答えを分析した結果、利用者のGmail、グーグルフォトなど個人アカウントに言及されたブランドは、そうでないブランドに比べ最大2.8倍も頻繁に登場したことが分かった。
一部では、グーグルが既存の「検索エンジン」から、利用者が望む答えをパーソナライズして提供するいわゆる「回答エンジン」へと成り下がりかねないとの懸念も提起されている。利用者が検索過程で予期しなかった新しく有用な情報を発見する探索機能は消え、すでに好む情報や製品を反復的に示す確証バイアスだけが強化されているということだ。
スンダー・ピチャイ グーグル最高経営責任者(CEO)は最近出演したあるポッドキャストで「特定の検索語やテーマに関してはAIオーバービューが必要以上に主観的(opinionated)な答えを出すこともある」と認めつつも、「改善の余地がある」と述べた。