ファーウェイのアセンドAIチップ。/ファーウェイ

中国の人工知能(AI)業界がエヌビディアのグラフィックス処理装置(GPU)への依存を下げるため、ファーウェイのAI半導体「アセンド(Ascend)」のエコシステムへ移行している。エヌビディアのGPUを短期間で完全に代替するのは難しいが、アリババ、テンセントなど中国ビッグテックの社内レコメンド・広告・検索・AI推論サービスからファーウェイのチップに移すシナリオの現実味が増している。

5日、フィナンシャル・タイムズ(FT)をはじめとする主要海外メディアによると、ファーウェイは今年のAIチップ売上高が既存受注だけで120億ドルを超える見通しだ。これは2025年(75億ドル)より60%増の水準である。AIチップの先頭を走るエヌビディアが米国と中国の規制の壁に直面するなか、ファーウェイは自前のチップ製造能力を攻勢的に拡大してきた。

ファーウェイがAIチップ事業を拡大する手法について、業界ではグーグルが自社AI半導体であるテンソル処理装置(TPU)でエヌビディアのGPUを代替する方式に類似しているとの分析を示している。グーグルは検索、広告、YouTube、Gmail、Geminiなど自社サービスに合わせてTPUを設計し、データセンターに大規模配備してエヌビディアへの依存度を下げてきた。

AIインフラは単にチップのハードウェア性能だけで規定されるわけではない。どのAIモデルを回すか、どの開発ツールを使うか、データセンター内で数千個のチップをどう接続するかまでが噛み合ってこそ最も効率的な性能を発揮できる。IT業界関係者は「どれほど性能が高いGPUでもソフトウェアとの最適化が十分でなければ性能の半分も発揮できない」と述べ、「逆に言えば、ソフトウェアとリアルタイムサービスに最適化できるなら、やや性能が低いチップでも期待以上のアウトプットが見込める」と説明した。

グーグルのように一社がチップ、モデル、クラウド、サービス、開発ツールをすべて統制する構造ではないが、ファーウェイと中国ビッグテックも同様の方向を志向している。ファーウェイはAIチップとサーバーインフラを供給し、DeepSeek(ディープシーク)のようなモデル開発企業はファーウェイのチップに合わせたモデルを投入し、アリババクラウドとテンセントクラウドはこれをAPI(応用プログラムインターフェース)サービスとして提供する格好だ。複数の企業が緩やかに役割を分担し、中国型AIインフラを構築する構造である。

足元ではこうした潮流が一段と鮮明になっている。ロイターによると、DeepSeek(ディープシーク)がファーウェイのアセンド950系チップで稼働するV4モデルを投入した後、バイトダンスとテンセント、アリババなど中国の主要インターネット企業がファーウェイに新規発注の問い合わせをしている。アリババクラウドとテンセントクラウドはDeepSeek V4の発売当日に関連サービスの提供を開始した。多数の開発者と企業顧客がこのサービスを利用すれば、その背後で実際の演算を処理するファーウェイのチップ需要も同時に増加する。

ただし限界もある。エヌビディアの真の強みはGPUそのものよりCUDAエコシステムにある。開発者はCUDA上でAIモデルを学習させ、推論サーバーを運用し、バグを修正し、性能を引き上げることに慣れている。ファーウェイも自社のAIソフトウェア基盤である「CANN」を前面に出しているが、CUDAが積み上げてきた安定性と開発者体験に追いつくには時間が必要だという説明だ。

チップ製造能力も米政府の設備搬入制限という制約が残る。ファーウェイは今年、アセンド950PRを約75万個出荷する計画だが、先端半導体製造装置の制限により、受託生産を担うSMICの生産量が需要に追いつかないとの業界関係者の分析である。

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