イーロン・マスクのテスラ最高経営責任者(CEO)が運営するソーシャルメディア(SNS)プラットフォームのエックス(X)が、今月に新たな金融サービスを発売する予定だとブルームバーグ通信が26日(現地時間)に報じた。これはエックスをSNSから決済、人工知能(AI)まで多様な機能を包括する「万能アプリ」へ育てようとする試みとみられる。
報道によるとエックスは今月中に、エックス内に構築した銀行・決済プラットフォーム「エックス・マネー(X Money)」の初期公開テストを開始する予定である。初期アクセス権を持つ利用者によると、エックス・マネーは個人間の無料送金、利用者のエックスIDが刻印されたカスタムのVisaデビットカード、支出を追跡し過去の取引履歴を整理するxAIベースのAIアシスタント機能も提供するという。
また特定の購入に対して3%のキャッシュバックと、現金預け入れに対して6%の金利を提供する。6%の金利は米国の平均金利の約15倍の水準である。
マスクは決済機能が「スーパーアプリ」構築の要だとみている。マスクは先に従業員に「Xアプリひとつで生活に必要なことをすべて解決できるようにしたい」と語った。マスクが目標に据える「スーパーアプリ」は中国のウィーチャットのように、エックス上で決済、ライドヘイリング、航空券予約などをすべて完結できるプラットフォームである。
ブルームバーグは「今回の金融サービスが成功裏にローンチされれば、エックス・マネーはSNSと金融が結合した新たな形態のプラットフォームとして定着する」としつつ、「ただし米国ではまだスーパーアプリのモデルが根付いておらず、エックス・マネーの正式ローンチ時期と価格ポリシー、全機能など詳細を見極める必要がある」と伝えた。