人工知能(AI)インフラと先端メモリー需要が爆発し、今年の世界情報技術(IT)支出規模が当初予想を大きく上回る見通しだ。とりわけデータセンターシステム分野が50%を上回る成長率を記録し、全体市場の成長を主導するとみられる。
23日、市場調査会社ガートナーによると、2026年の世界IT支出規模は前年より13.5%増の6兆3,165億ドルに達する見通しだと推計した。
これは2月に発表した予測値を上方修正した結果であり、AIインフラをはじめ、ソフトウェア(SW)とクラウドインフラサービス(IaaS)全般の強い成長が反映された。
ジョン・デイビッド・ラブロック ガートナー首席VPアナリストは「AIワークロードが拡大し、データセンター投資が急速に増えており、これは高性能コンピューティング需要の増加につながっている」と指摘した。
分野別にみると、データセンターシステム支出が7,880億ドルを上回り、55.8%の成長率を記録して最も急峻な上昇曲線を描くと観測された。
生成AIはSW市場でも顕著な成長を牽引している。とりわけ生成AIモデル開発部門は今年、前年比で2倍以上の成長が見込まれる。
ITサービス部門はアプリケーション構築とマネージドサービス、IaaSなどの成長に支えられ、1兆8,700億ドルを上回り、支出規模が最も大きい分野になると分析された。
デバイス支出は今年8,560億ドルに達するとみられるが、成長率は8.2%水準にとどまる見通しだ。メモリー価格上昇で平均販売価格が上がり、低マージン製品群の更新需要が抑制されているためだ。
ラブロック・アナリストは「強い需要と供給制約が重なり、高帯域幅メモリー(HBM)価格が過去最高水準まで高騰しており、メモリー部門が半導体企業にとって収益性の高い市場になっている」と説明した。
続けて「このような流れはIT市場内の格差が拡大していることを示す」とし、「AIインフラと生成AI SWは大幅な成長を記録した一方で、デバイス市場はコスト圧力を受けている」と分析した。