グラフィック=ソン・ミンギュン

サムスン電子が自動運転型の「芝刈りロボット」について、商用化に近い技術を確保したとみられている。2010年代から関連技術を蓄積してきた経緯を踏まえると、事実上は市場参入だけが残ったとの評価が出ている。

17日、特許庁の知的財産情報検索サービス(KIPRIS)によると、サムスン電子が出願・公開した芝刈りロボット関連の特許は20件を超える。最近公開された特許であるほど、単純な研究開発(R&D)段階ではなく商用化を念頭に置いた内容が盛り込まれている。一部では、サムスン電子がしばらく開発を止めていた自動運転芝刈りロボットを最近あらためて検討しているとの見方も出ている。関連市場が米国・欧州を中心に急速に成長していることから、参入可能性の再評価が必要だとの意見が浮上しているということだ。

サムスン電子が最近、2世代ロボット掃除機となる2026年型「Bespoke AI Steam(ビスポークAIスチーム)」を発売した点も、こうした観測を後押しする要因とされる。ロボット掃除機に適用された自動運転技術や、充電ステーションに搭載された管理機能は、芝刈りロボットを実装する上でも不可欠だ。

一部では、サムスン電子の内部でロボット掃除機の新製品を量産するなかで得た成熟技術を、開発中の芝刈りロボットに適用しようとする試みが議論されているとの話も出ている。業界関係者は「サムスン電子の芝刈りロボット発売を語るにはまだ早い段階だ」としつつも、「サムスン電子が2年ぶりに2世代ロボット掃除機を発売し最適化した多様な技術は、『芝刈りロボット』商用化に必要な課題を解決するのに用いられ得る」と述べた。

サムスン電子の第2世代ロボット掃除機「Bespoke AI Steam」2026年モデルが高さ45㎜のマットを乗り越える様子。/チョン・ドゥヨン記者

◇ サムスン電子、商用化に近い技術特許を多数出願

サムスン電子は2010年代初頭から音声認識・自動運転などの技術を開発し、「芝刈りロボット」を念頭に置いていたとみられる。ロボット掃除機が大衆化し始めた時期から、関連技術が芝刈りロボットへ波及すると見込んだ格好だ。

10年以上にわたり芝刈りロボット市場に関心を注いできたサムスン電子の技術力は、製品商用化の水準に到達したとの評価を受けている。サムスン電子が出願し昨年2月に公開された「移動ロボットおよび移動ロボットの制御方法」の特許を見ると、実際にどれほど商用化に近づいたかを推し量ることができる。

この特許は、▲芝を刈るブレード ▲前方を監視する光学センサー ▲ユーザーに状態を知らせるインターフェースなどを備えたロボットに関する技術的権利を示す。ロボット制御部は、走行中に撮影された映像から複数のオブジェクトを検出した後、同じ場所に長く映り続ける物体を外部障害物ではなく「センサーに付着した汚れ」と判断できる。汚れの大きさ・透明度・位置などを把握して汚染度を算出することも可能だ。機器が与えられた情報を総合し、汚染度が深刻だと判断すれば、ユーザーにこの内容を知らせる技術も特許に含まれている。汚染度に応じて「動作モード」を切り替えるといったアプローチも行われる。

特許には充電ステーションに関する具体的な内容も明記されている。ブラシ・ファン・ヒーターを用いて光学センサーに付着した汚れを除去する機能を実装できる。芝刈りロボットが屋外で作業中にセンサーが汚れた場合、その状態を自ら感知し、危険度を判別して通知・停止・清掃・再稼働などの「後続手順」へつなげる技術を確保している格好だ。

サムスン電子はこのほかにも、▲ロボットが芝に文字・形などの模様を作って刈れるよう最適な走行経路を設定し予想作業時間を算出する技術(2024年8月公開) ▲境界ワイヤー(芝刈りロボットの活動範囲を設定するために設置する金属線)なしでも複数の通信装置を活用して、ロボットが作業境界を定めつつ充電器に正確に噛み合うよう姿勢を制御する技術(2024年8月公開) ▲ロボット周辺の音響変化を読み取り障害物の位置を把握して衝突を回避する技術(2024年6月公開) ▲ロボットが屋外で作業した後、芝片や土があっても金属センサーを用いて充電器に正確に復帰させる安定化技術(2024年5月公開) ▲ロボットが芝の高さを測定し、それに合わせて刃の位置を調整する技術(2024年4月公開) ▲メインブレードの横で縁に残った芝を刈れる補助切削機構(2021年9月公開)などを確保している。

2024年4月に公開された特許によると、芝刈りロボットが芝生の境界と自らの位置を正確に把握できるようにする「ビーコン」(Bluetooth通信技術を用いてデータを送信する無線装置)といった付加装備に関する技術も有している。

◇ 「LGエレクトロニクスの不振」で市場参入の速度を調整したもよう

サムスン電子は早くからこのような技術を確保していながら、なぜいまだに芝刈りロボット市場に参入していないのか。「公式な理由」を把握するのは難しい。ただし業界ではいくつかの理由が背景として挙げられている。

サムスン電子は芝刈りロボットに関する特許出願を2022年末から約1年間、集中的に進めた。こうした変化は、LGエレクトロニクスが580万ウォンの「韓国型芝刈りロボット」を2022年4月に発売したことと無関係ではないとの評価が出ている。競合が市場に参入すると、保有していた技術を制度に載せて商用化作業に拍車をかけたとの解釈が可能だ。

サムスン電子が相次いで特許を出し商用化を加速させたものの、実際の発売には至らなかった。先に市場参入したLGエレクトロニクスが目立った成果を上げられなかったためとみられる。LGエレクトロニクスは当時、「戸建て住宅が増え、単独住宅など住居形態が多様化するにつれ、芝管理需要の増加トレンドに合わせて」芝刈りロボットを発売したと明らかにした。しかし、マンション中心の韓国の住環境では需要は多くなく、ゴルフ場のような企業間取引(B2B)供給でも大きな成果を出せなかったと伝えられる。LGエレクトロニクスは結局、この製品を発売約1年で生産終了とすることにした。LGエレクトロニクスの失敗例を見たサムスン電子としては、あえて市場に参入する理由がなかったというわけだ。

LGエレクトロニクスが2022年4月に発売した韓国向け「芝刈りロボット」。/LGエレクトロニクス

◇ グローバル企業が芝刈りロボット市場を「照準」

一部では、サムスン電子がしばらく開発が手薄だった芝刈りロボットを、「2世代ロボット掃除機の発売」後に再び検討しているとの話が出ている。成熟技術を確保したうえ、3年前と異なり現在は世界の芝刈りロボット市場がある程度の軌道に乗ったとの評価があることから、社内で変化が起きているとの推測だ。

現在、フスqバーナ(スウェーデン)・ホンダ(日本)・エコバックス(中国)などが自動運転芝刈りロボット市場に参入している。特にロボット掃除機市場で首位の中国ロボロックも昨年9月に芝刈りロボット製品を公開し、世界市場に順次投入している。市場調査会社コンセジック・ビジネス・インテリジェンスによると、芝刈りロボット市場は2022年15億7227万ドル(約2兆3568億ウォン)から2030年には46億1492万ドル(約6兆9178億ウォン)へ成長する見通しだ。年平均成長率(CAGR)は14.9%に達するとの分析である。

業界関係者は「芝刈りロボット市場に参入したプレーヤーが増えたということは、事業可能性がその分大きいということだ」とし、「サムスン電子が市場に参入するなら、需要が高い米国・欧州での製品発売が優先的に行われる可能性が高い」と述べた。

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